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文字起こし 記事更新日: 2024/04/29

Macで文字起こしはできる?標準機能を使った方法や無料・有料のおすすめソフトも紹介

mac文字起こし

会議の議事録作成やインタビュー記事の執筆など、音声データをテキストに書き起こす「文字起こし」が必要になるシーンはさまざまです。文字起こし作業は手間がかかるものですが、PCの標準機能や文字起こしソフトを使えば、作業の手間を削減できます。

この記事では、MacのPCを使って文字起こしを行う方法について解説します。Macの標準機能を使った方法や、文字起こしツール・ソフトをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Macのメモアプリで文字起こしをする方法

まずはMacに標準搭載されているメモアプリを使って文字起こしをする方法を解説します。なお、メモアプリでの文字起こしは、マイクからの音声入力によって行います。あらかじめ録音した音声データの取り込みはできませんので、ご注意ください。

音声入力の設定を行う

初めに音声入力の設定を行います。

  1. アップルメニューから「システム設定」を選択し、サイドバーの中から「キーボード」をクリックします。
  2. 表示されたメニューの中にある「音声入力」をオンにします。確認メッセージが表示されたら「有効にする」を選択します。
  3. 音声入力で使用する言語を変更する場合は、「音声入力」の下にある「言語」ポップアップメニューから使用する言語を選択します。

メモアプリを起動して音声入力を開始する

音声入力の設定ができたら、メモアプリを起動して音声入力を始めましょう。

  1. メモアプリを起動し、テキスト入力の開始位置を選択します。
  2. 「編集」タブの「音声入力を開始」を選択して、マイクアイコンが表示されたことを確認します。
  3. 音声入力の準備が整ったら、文字起こししたい内容を話し始めます。
  4. 音声入力を終了する場合は、Returnキーを押すかフィードバックウィンドウ内で「完了」を選択します。

Macの標準機能「Pages」で文字起こしをする方法

続いて、Macに標準搭載されている文書作成アプリ「Pages」で文字起こしをする方法を解説します。なお、こちらもメモアプリ同様マイクからの音声入力によって行いますので、録音した音声データの取り込みはできません。

Pagesを起動して音声入力の設定を行う

初めに音声入力の設定を行います。

  1. Pagesを起動して、画面上部の「編集」メニューから「音声入力を開始」を選択します。
  2. 音声入力を始めて使用する場合は、表示される手順に沿って設定を行います。

マイクが表示されたら話し始める

画面上にマイクが表示されたら、音声入力の準備完了です。

  1. テキスト入力の開始位置を選択して、文字起こししたい内容を話し始めます。
  2. 音声入力を終了する場合は、マイクアイコンの下にある「完了」をクリックします。

Googleドキュメントで録音データから文字起こしする方法

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次に、Googleドキュメントを活用して文字起こしを行う方法について解説します。Googleドキュメントは、Google社が提供するドキュメント作成ツールで、Googleアカウントがあればオンライン上で無料で使用できます。

Googleドキュメントでは、マイクからの入力だけでなく、録音した音声データからも文字起こしが可能です。ただし、設定に工夫が必要になりますので、下記の方法を参考にしてください。

仮想オーディオドライバ「BlackHole」の設定を行う

Googleドキュメントで録音した音声データから文字起こしを行う際は、内部音声を他のアプリケーションに渡せるように工夫する必要があります。ここでは、Mac内に仮想オーディオドライバを作ることができるユーティリティソフト「BlackHole」を使った方法を解説します。

  1. BlackHole配布サイトでメールアドレスと名前を登録し、届いたメールに記載されている専用サイトからBlackHoleをダウンロードし、インストールします。
  2. 「Audio MIDI設定」を開き、「オーディオ装置」ウィンドウの左下にある「+」マークをクリックし、「複数出力装置を作成」を選択します。
  3. オーディオ装置欄の一番上に標準機器(「内臓出力」もしくはスピーカーや外部イヤホンなど)があることを確認した上で「BlackHole 16ch」にチェックを入れて、「スピーカーを構成」をクリックします。
  4. スピーカー構成画面が表示されたら「完了」をクリックします。
  5. 元の画面に戻ったら作成した「複数出力装置」を選び、設定(歯車)ボタンをクリックして「このサウンド出力装置を使用」を選択します。

Googleドキュメントを開いて音声入力を有効にする

BlackHoleの設定ができたら、Googleドキュメントの設定を行います。

  1. Googleドキュメントを開き、「ツール」タブから「音声入力」を選択して音声入力機能を有効にします。
  2. 画面にマイクアイコンが表示されたのを確認します。

録音した音声データを再生し、音声入力を開始する

音声入力の準備が整ったら、文字起こしを開始します。

  1. 文字起こししたい音源を再生します。
  2. マイクアイコンをクリックして音声入力を開始します。
  3. 音声入力を停止する場合は、再度マイクアイコンをクリックします。

なお、この文字起こし方法では句読点や改行は入力されませんので、音声入力が終わった後に手入力を行う必要があります。

Macで使える文字起こしソフト7選

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ここまで解説してきたように、Macに標準搭載されている機能やGoogleドキュメントでも文字起こしは可能です。ただし、録音した音声データの取り込みができなかったり、取り込みはできても句読点や改行が入力されなかったりと、手間のかかる部分はあります。

そこで便利なのが、音声データを取り込むと自動で文字起こしを行ってくれる、「文字起こしツール」「文字起こしソフト」と呼ばれるものです。ここからはMacで使える自動文字起こしソフトを7つご紹介しますので、文字起こしの手間をなるべく減らしたい方は参考にしてください。

AI GIJIROKU

AI GIJIROKUは議事録作成向けの自動文字起こしアプリです。AIが99.8%の高精度で音声認識を行うため、後から手入力で修正する手間を減らすことができます。Zoomと連携してリアルタイムに字幕表示をしたり、ビジネスツールと連携して文字起こしデータを簡単に共有したりできるのも特徴です。

スマート書記

スマート書記はすべてのWeb会議ツールに対応している自動文字起こしツールです。端末1台で録音から文字起こし、サマリーの共有まで完結でき、Web会議ツールとの連携作業不要で録音が可能となっていますので、文字起こしツールに慣れていない方でもスムーズに録音・文字起こしができます。

toruno

torunoは議事録作成向けの自動文字起こしツールです。MacではWebブラウザ版のみ利用可能で、音声ファイルをアップロードして文字起こしを行うことができます。

なお、Web会議ツールと連携するリアルタイム文字起こしについては、アプリ版での提供でWindowsのみ対応しています。今後Macに対応する可能性もありますが、現在のところMacでできるのは音声ファイルの取り込みによる文字起こしのみですので、注意が必要です。

Rimo Voice

Rimo Voiceは日本語特化の自動文字起こしツールです。ノイズ除去機能やフィラー除去(「えー」「あのー」などを削除する)機能があり、AIによる高精度な音声認識ができます。無料トライアル時間が60分と長めですので、試しやすいのも特徴です。

Notta

Nottaは104言語に対応している自動文字起こしツールです。98.86%以上の高精度な音声認識ができますので、手入力作業の手間を減らすこともできます。多くの人が利用している文字起こしツールで、そのユーザー数は累計200万人以上にものぼります。

文字起こしさん

文字起こしさんはWebサイト上で利用できる自動文字起こしツールです。オンライン上にアップロードした動画や音声データからの文字起こしができ、会員登録無しでも1分まで無料で利用可能です。アプリをダウンロードしなくても利用できますので、手軽に使えるのが特徴です。

CLOVA Note

CLOVA Noteは、無料(2024年2月現在)で利用できるAI音声認識アプリで、自動文字起こしツールとしても使えます。PCからはブラウザ版が利用でき、アップロード文字起こしのみ対応しています。

Macで文字起こしを行う際の注意点

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文字起こしの精度を高めて、より良いテキストデータを作成するためには、次のような点に注意するとよいでしょう。

収音環境を整える

文字起こしの精度は、収音環境によって大きく左右されます。特にBGMや周りの人の声などのノイズが多い場所で話したり、マイクから離れて発話したりすると、うまく文字起こしが行われないこともあります。

できるだけノイズが入らないように個室へ移動したり、マイクとの適度な距離を保って発話ししたりと収音環境を整えると、文字起こし精度がより高まります。なお、PCの内臓マイクを使用して音声入力を行っている場合は、高品質な外付けマイクを使用すると、文字起こし精度も高まるでしょう。

複数人が同時に発話しないように注意する

複数人が同時に発話して声が被っている状態の音源では、文字起こしの精度が落ちてしまいます。会議の場合発言は挙手制にするなど、なるべく声が被らないように工夫するとよいでしょう。

目的に合ったツールを選ぶ

今回ご紹介したように、文字起こしツールには音声入力によってテキスト化を行うツール、音源の再生速度変更などによって手入力での文字起こしをサポートしてくれるツール、音源をインポートすると自動文字起こしができるツールなど、さまざまなものがあります。

それぞれ機能や費用も異なりますので、自身の目的に沿ったツールの中から、機能と費用のバランスが合ったものを選んで使うようにしましょう。

最終的には人の手で修正を行う

自動文字起こしツールは文字起こし作業の手間を大幅に減らしてくれますが、その精度は完璧とは言えません。誤変換や音声認識漏れなどが発生するため、最終的には手直しが必要になるケースがほとんどです。文字起こしツールはあくまで作業負担軽減のために使用するものと考え、最後にチェックを行いながら修正するとよいでしょう。

まとめ

Macの標準機能やGoogleドキュメントなどを使用して文字起こしする方法と、自動文字起こしツール7選をご紹介しました。会議の議事録作成やインタビュー記事の執筆などで文字起こしを行う必要がある方は、この記事で紹介した方法をぜひ参考にしてみてください。

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