コロナウイルス感染拡大をきっかけに、Zoom会議の利用頻度が増えた会社もあるでしょう。そのような中「会議の音声が聞き取りにくい」「字幕を付けられたら内容が理解しやすいのに……」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回はZoomの字幕機能の使い方を紹介します。
目次
Zoomは字幕機能が使える
オンライン会議ツールの代表格として有名なZoom。そんなZoomには、会議やセミナーの発言を認識し自動で字幕を表示させる機能と、字幕を手動で入力する機能があります。自動で字幕を表示する「リアルタイム文字起こし機能」は、当初英語のみの対応でしたが、2022年8月頭に日本語を含む11の言語が利用できるようになりました。利用するメリットや手順について詳しく見ていきましょう。
Zoomの字幕機能を使うメリット
周囲の騒音により音声が聞き取りにくい場合や、専門用語が飛び交う会議の場合、重要な部分を聞き逃さないか不安になることがあるかもしれません。そんなときに活躍するZoomの字幕機能のメリットを紹介します。
会話が聞き取れない状況でも参加できる
Zoomの字幕機能を使えば、会話が聞き取りにくい状況でも、字幕を通して会議やセミナーの内容が理解できます。例えば、周囲の雑音により音声が聞きづらい状況でも、内容を理解したうえで会議に参加できるのです。特にテレワークで打ち合わせするときには、すぐに静かな場所に移動することが難しいため、字幕機能は役に立つでしょう。
耳が不自由な方への補助になる
Zoomの字幕機能は耳が不自由な方への補助として活用できます。リアルタイムで発言が字幕表示されると、会議の内容や流れが把握しやすくなります。会議の内容や流れがつかめれば、意見や質問をその場で投げかけやすくなるでしょう。リアルタイムで共有された意見や質問は、他の参加者にもよい影響をもたらします。
参加者の理解向上の手助けになる
音声だけではわかりにくい内容でも、字幕があれば聞き手の理解度は向上します。特に専門用語は耳だけで聞いても瞬時に理解するのは困難です。難しい単語でも字幕に表示されれば、検索して意味を調べることもできるでしょう。
Zoomで字幕の自動生成を開始する手順
次にZoomで字幕の自動生成を開始する手順を紹介します。手動で字幕を入力するのが手間に感じる場合や、自動で字幕を表示させたい場合は、こちらの方法を参考にしてください。
手順1:事前設定を行う
まずは事前設定を行います。以下の手順に沿って操作を進めましょう。
- パソコンからZoomのホームページにアクセス
- 「サインイン」をクリック
- アカウント情報を入力しサインイン
- マイアカウントページにアクセスできたら「設定」をクリック
- 「ミーティングにて(詳細)」にある「自動字幕」をオン
事前設定は一度行うと自動字幕オンの状態が維持されます。
手順2:字幕の自動生成をスタートする
字幕の自動生成はミーティングが開始してからスタートできます。字幕の自動生成はミーティングの開始後に画面下の「字幕を表示」をクリックするだけです。「字幕を表示」のアイコンがない場合は「詳細」から「字幕設定」を選択してください。
このとき「字幕を表示」アイコンのプルダウン、もしくは「詳細」の「字幕設定」から「会話している言語」の設定も忘れずに行いましょう。
Zoomで手動字幕を開始する手順
次にZoomに手動で入力した字幕を表示させる手順を紹介します。正確な字幕を表示させたい場合や、特定の部分だけ字幕を表示させたい場合には、こちらの方法を試してみてください。
手順1:事前設定を行う
初めに以下の手順に沿って事前設定を行います。
- パソコンからZoomのホームページにアクセス
- 「サインイン」をクリック
- アカウント情報を入力しサインイン
- マイアカウントページにアクセスできたら「設定」をクリック
- 「ミーティングにて(詳細)」にある「手動字幕」をオン
一度設定できたら手動字幕オンの状態が維持されます。
手順2:手動字幕機能を設定する
ミーティングが開始したら、以下の手順に沿って手動字幕機能を開始します。
- 画面下の「字幕を表示」アイコンのプルダウン、もしくは「詳細」の「字幕設定」を選択
- 「手動字幕機能を設定します」をクリック
- 「手動字幕機能を有効にします」をオン
このあとの操作は、字幕を入力する人によって異なります。会議のホストが入力する場合はそのまま「私が入力します」を選択。
参加者に字幕入力をお願いする場合は「参加者をタイプに割り当てる」を選びます。すると参加者の一覧が表示されるため、入力をお願いする参加者の名前にカーソルを合わせ、「詳細」から「字幕入力の割り当て」をクリックすれば完了です。
手順3:字幕を手入力する
手順2まで操作を進めると、ホストが字幕を入力する場合、そのまま字幕ボックスが表示されます。字幕入力の割り当てをされた参加者は、「字幕を表示」アイコンのプルダウンから「字幕ボックスの表示」をクリックします。字幕ボックスに文字を入力し、Enterキーを押せば字幕の送信は完了です。
Zoomの字幕をスマホで表示させる方法
スマホでZoomに参加する場合にも、字幕表示は利用できます。ここからは、スマホで字幕を表示させる方法を紹介します。
手順1:まずは事前設定を行う
パソコンと同様に事前設定が必要です。以下の手順に沿って設定を進めてください。
- Zoomのアプリを起動
- 「設定」から「ミーティング」を選択
- 「字幕の表示」をオンにする
事前設定が完了したら、次の操作に移ります。
手順2:ミーティングが開始したら表示オンにする
Zoomミーティングが開始したら、画面下の「詳細」から「字幕を表示」をタップすると、字幕表示がスタートします。自動字幕と手動字幕のどちらが表示されるかは、ホストの設定次第です。
Zoomの字幕機能を使用する際の注意点
活躍の幅が広いZoomの字幕機能ですが、使用状況によってはスムーズに利用できない可能性があります。字幕機能を使いこなすためにも、使用時の注意点を把握しておきましょう。
ホスト以外は手動字幕を開始できない
Zoomミーティングのホスト以外は手動字幕を開始できません。ただし、手動字幕の入力はホストの指定があれば、参加者でも行えます。手動字幕を行いたい場合は、事前にホストへ開始をお願いしておきましょう。
一方、自動字幕の場合、ホスト側の設定がオンになっていれば、ミーティングの開始と同時に字幕表示がスタートします。
スマホでは字幕表示を開始できない
現状、スマホ版のZoomアプリの設定からは「自動字幕」と「手動字幕」をオンにできません。そのため、たとえホストであってもスマホから字幕表示を開始できない仕様になっています。
字幕表示を利用したい場合は、パソコンから設定を変更しミーティングを主催するようにしましょう。なお、字幕の表示だけはオンに切り替えられるため、ホストが字幕表示を開始したらスマホから字幕を見ることは可能です。
正しく文字起こしされない場合がある
字幕の自動生成機能(ライブ文字起こし)は、話し手の声のボリュームやマイクの性能などさまざまな要因により、誤って文字起こしされることがあります。ライブ文字起こしの正確性を上げるには、話し手はゆっくりハキハキと大きめの声で話すことを意識するのがおすすめです。
一方、手動で字幕を入力する際は打ち間違いがなければ、正しい字幕を表示できるメリットがあります。
まとめ
今回はZoomの自動字幕と手動字幕の使い方を紹介しました。字幕機能が使えると、音声が聞き取りにくい場合や会議内容が難しい場合でも、重要な部分を聞き逃すことが少なくなるでしょう。使用時の注意点を押さえ、字幕機能を使いこなしてみてください。
AI GIJIROKU ブログ編集部です。議事録や、会議、音声を中心に生産性を向上するためのブログを執筆しています。