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その他 2022/09/23

聴覚障害者とのコミュニケーションで大切な3つのポイント!便利な支援ツールも紹介

聴覚障害者とのコミュニケーション

聴覚障害者の方は、さまざまなコミュニケーション手段を活用しています。聴覚障害の方と接する機会がある方の中には「聴覚障害者の方とのコミュニケーション方法や気をつけるべき点がわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、聴覚障害者の方のコミュニケーション手段や困っていること、会話する際のポイントを解説します。ぜひ本記事を日々のコミュニケーションに役立ててください。

聴覚障害とは

聴覚障害とは、音声や声が聞こえづらい、あるいは全く聞こえない状態が継続することです。障害がある部位によって、以下の3種類に別れます。

  • 伝音性障害:外耳や内耳が正常に機能せず、聞こえづらい状態
  • 感音性障害:内耳や神経系に障害があり、聞こえづらい状態
  • 混合性障害:伝音性難聴と感音性難聴を併発している状態

聞こえの程度は、わずかに聞こえる方から全く聞こえない方までさまざまです。また、生まれつき聞こえない方や、事故などで途中から聞こえなくなった方もいます。これらの程度や時期によって、コミュニケーション手段も異なります。

聴覚障害者の5つのコミュニケーション手段

聴覚障害の方のコミュニケーション手段は、主に5種類あります。それぞれの違いを見ていきましょう。

1:手話

手話は、手指の動きや表情を使って伝達する手段です。指文字や手話の単語で構成されていて、日本語とは語順や文法が異なる部分もあります。

また、聴覚障害者の方が必ずしも手話を使っているとは限りません。聞こえなくなった時期や手話の学習機会の有無によってもコミュニケーション手段は異なります。

2:筆談

紙やホワイトボードに書いたり、モニターに話す内容を入力したりして伝える方法です。目でみて分かるので、内容を確実に伝えたい場面に適しています。伝える際には、長文や複雑な内容ではなく、簡潔な表現を心がけましょう。

3:読唇

口の動きを見て話している内容を認識する方法です。前後の文脈や補聴器から聴こえてくる音を利用して会話の内容を理解します。コミュニケーションを取る際には、なるべく口が見えるように配慮することが大切です。

また、複数人が一度に話すと会話を理解しきれません。1人ずつ話すなどの配慮をし、確実に内容が伝わったか確認しながら会話を進めます。

4:補聴器

残っている聴力に頼る方法です。相手との距離や声の大きさ、雑音などの環境に左右されることもあり、聞こえづらい場面もあります。また、先ほど説明した読唇と併用して利用している方もいます。

5:音声認識

音声認識ツールを利用して、話している内容を理解する方法です。ツールが通訳の役割をしてくれるので、気軽にコミュニケーションを取れます。

講演会や会議など、話を聞く場面でも役に立つでしょう。利用の際には、複数人で話すと認識しづらいので、1人ずつ話すなどの工夫が必要です。

聴覚障害者がコミュニケーションを取る際の悩み

聴覚障害者の方は、コミュニケーションにおいてさまざまな悩みを抱えています。ここでは、3つの悩みを具体的にご紹介します。

音声情報が入りにくい

1つ目は、音声情報が入りにくいことです。聴覚障害の方は、聞こえる人にとっては当たり前の情報が入ってきません。具体的には、以下のような情報が挙げられます。

  • 交通機関のアナウンス
  • 災害時の警報
  • 病院や銀行などの呼び出し
  • 職場の朝礼など、口頭での伝達
  • 自動車の走行音や人の歩く音

また、複数人で談笑していて皆が面白そうに笑っている時も、なぜ笑っているのか理解できません。音声情報が入らないことは生活に支障をきたすだけでなく、普段の会話でも苦労する点です。

情報を上手く伝えられない

2つ目は、情報をうまく伝えられないことです。聴覚障害者の方は、聞き取りや発話が難しいので、特に電話が必要な場面で困っています。例えば、銀行やクレジットカード会社への問い合わせやATMの故障などの場面が挙げられるでしょう。

また、生まれつき聴覚障害を持つ方は、日本語の文法や表現の習得に苦労している場合もあります。指示語や敬語の使い分け、日本語独特の回りくどい言い回しなどは理解が難しい表現です。

誤解されてしまう

3つ目は、誤解されてしまうことです。聴覚障害は、見た目では分かりづらい障害です。そのため、話しかけられても気づかず「無視している」と勘違いされてしまうこともあります。

また、聴覚障害者の中には発話できる方もいます。生まれつきではなく、事故などで途中から聞こえなくなった方もおり「話せる=聞こえる」と誤解されてしまうこともあるのです。

聴覚障害者とコミュニケーションする際の3つのポイント

聴覚障害者の方とコミュニケーションする際には、視覚的な情報を積極的に活用するなどの配慮が大切です。ここでは、3つのポイントに分けて解説します。

1:明るい場所、相手の真正面で話す

1つ目のポイントは、明るい場所で相手の真正面で話すことです。読唇でコミュニケーションをとる方にとっては、口が見えないと何を話しているのかわかりません。暗い場所や正面でない場合、口の動きが見えづらくなってしまいます。

また、補聴器や音声認識を利用している場合でも、正面でないとうまく聞き取れないこともあるでしょう。コミュニケーションを取る際には、場所や距離などの環境にも配慮しましょう。

2:ゆっくり、はっきり話す

2つ目のポイントは、ゆっくり、はっきり話すことです。話す速度が早いと口の動きに追いつけず、会話を理解できません。また、手話通訳を入れる場合、会話のスピードに手話がついていけない場合もあります。

会話する際には、口の動きで判断しやすいようになるべくはっきり話しましょう。また、句読点を目安に間を置いて話すことが大切です。特に会議などの長い会話では、話す口調が早くなりがちです。相手の反応を確認しながら、スピードを調節してみてください。

3:視覚的な情報を活用する

3つ目のポイントは、視覚的な情報を活用することです。聴覚障害を持つ方にとって、視覚情報は比較的理解しやすいです。重要なことは文字で残る形で伝えたり、図や写真を活用したりしましょう。 また、筆談の際には分かりやすく、誤解を与えない表現を意識するのが大切です。「これ、それ」などの指示語や回りくどい表現は、理解できないこともあります。なるべく短く、簡潔に伝えることで相手も理解しやすくなります。

聴覚障害者のコミュニケーションを支援するツール

聴覚障害者と聴者とのコミュニケーションを支援するツールが開発されています。それぞれのツールの特徴を詳しく解説するので、ぜひ活用してみてください。

UDトーク

UDトークは会話を見える化することで、コミュニケーションのユニバーサルデザインを支援するアプリです。UDトークには、以下のような機能があります。

  • 入力したテキストの読み上げ
  • 音声認識による会話のテキスト化
  • 多言語翻訳
  • 手書き入力
  • 読み仮名の表示

聴覚障害のある方とのコミュニケーションはもちろん、多言語翻訳や読み仮名の表示によって言語や世代を問わずに利用できるのが特徴です。無料で利用できるツールなので、気軽に取り入れてみてください。

こえとら

こえとらは、聴覚障害者と聞こえる方とのコミュニケーションを支援するアプリです。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発しており、特に外出先での利用に便利な機能が充実しています。

具体的には、以下のような機能があります。

  • 入力したテキストの読み上げ
  • 音声認識による会話のテキスト化
  • 定型文の登録
  • 手書き入力
  • 地図を使った場所の表示

定型文をあらかじめ登録できるので、会話の際にテキストを入力する手間が省けます。また、地図の表示も可能なので、道を訪ねたい時に具体的な場所を示すことも可能です。こちらも無料で利用できるので、気軽に試してみましょう。

AIGIJIROKU

AIGIJIROKUは学校の講義や会議など、長文の記録に適したツールです。1対1の会話だけでなく、複数人が話す場面でも活用できるのが特徴です。

具体的には、以下のような機能があります。

  • 会話のテキスト化
  • 音声ファイルのテキスト化
  • 35ヶ国語の翻訳
  • zoom字幕機能
  • 話者の識別
  • 会話テキストの共有

AIGIJIROKUは話者の識別機能があります。事前に声を登録すれば、複数人が参加する会議などの場面でも、誰が話しているのか認識できる点がメリットです。スマホ以外にパソコンでも利用できるので、学校や職場で活用してみるといいでしょう。

まとめ

聴覚障害者の方とのコミュニケーション手段は、手話以外にもさまざまです。それぞれに合わせた配慮を意識することで、お互いに意思疎通を取りやすくなります。コミュニケーションを取る際には、今回ご紹介したポイントや支援ツールを活用してみてください。

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