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文字起こし 記事更新日: 2024/04/29

Windowsで文字起こしをする方法とは?無料で使える標準機能や有料ツール・ソフトも紹介

windows文字起こし

音声データをテキスト化する「文字起こし」の作業は、多くの時間と労力がかかるものです。しかし、会議の議事録作成やインタビュー記事の執筆など、文字起こしをしなければならないシーンは日常的に発生します。

Windowsのパソコンを使って文字起こし作業の労力を削減出来たら、と考えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、Windowsの標準機能やGoogleドキュメントなどを使って文字起こしをする方法や、おすすめのツール・ソフトについて紹介します。文字起こしを行う必要がある方は、ぜひ参考にしてください。

Windows標準機能で文字起こしをする方法

まずはWindowsの標準機能である「Windows音声認識」と、メモ帳やWordを使って文字起こしを行う方法について解説します。なお、この方法ではマイクからの音声入力によって文字起こしを行います。あらかじめ録音した音声データの取り込みはできませんので、ご注意ください。

Windows音声認識のセットアップを行う

初めにWindows音声認識のセットアップを行います。

  1. Windowsキー+Ctrl+Sキーを押して「音声認識のセットアップ」ウィザードウィンドウを開きます(この時、セットアップが既に完了している場合は、音声認識のツールバーが開きます)。
  2. 「次へ」を選択し、画面の指示に従って音声認識のセットアップを行います。
  3. セットアップ完了後、「チュートリアルの開始」を選択すると音声認識の使い方を学習できます。
  4. 画面上に音声認識のツールバーが表示されたら、準備完了です。

文章入力ソフトを起動する

音声認識の準備が整ったら、文章入力ソフトを起動しましょう。Windows標準機能のメモ帳や、文書編集ツールとして一般的に広く使用されている「Microsoft Word」などが使用できます。

Windows音声認識を起動して入力を開始する

文章入力ソフトを起動したら、Windows音声認識を起動して音声入力をオンにし、文字起こししたい内容を話し始めます。入力が終わったら音声入力機能をオフにして、文書ファイルを保存しましょう。

Windows音声認識を使用する際の注意点

Windows音声認識で行う文字起こしは、マイクからの音声入力によって行うものであり、録音した音声データの取り込みはできません。また、音声認識のセットアップを行う際には使用者の声を学習させるため、別の人の声や複数人での会話だと、認識しづらくなってしまいます。Windows音声認識を使用する際は、このような点に注意が必要です。

Googleドキュメントで録音データから文字起こしする方法

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続いて、Googleドキュメントで録音した音声データから文字起こしを行う方法について解説します。Googleドキュメントでは音声データをインポートして自動文字起こしをする機能はありませんので、工夫が必要です。試してみたい方は、次の方法を参考にしてください。

ステレオミキサーの設定を行う

「ステレオミキサー」とは、PCから出ている音とマイク入力の音を同時に取り込むことができる機能です。これを使うことで、音声データのインポート機能がないGoogleドキュメントでも、音声入力機能に音声データの音を取り込ませて、文字起こしができるようになります。

  1. スタートメニューから「設定」を開き、「システム」メニューの「サウンド」を選択します。
  2. 「サウンドの詳細設定」もしくは「サウンドコントロールパネル」をクリックし、表示されたサウンドのウィンドウの中にある「録音」タブを選択します。
  3. 「ステレオミキサー」を右クリックして有効にします。
  4. 録音タブのステレオミキサーと、再生タブのスピーカーが既定のデバイスになっていることを確認して、「OK」をクリックします。

Googleドキュメントを開いて音声入力を有効にする

ステレオミキサーの設定ができたら、Googleドキュメントを開きましょう。Googleドキュメントの「ツール」タブから「音声入力」を選択すると、音声入力機能が有効になり、画面上にマイクボタンが表示されます。これで音声入力の準備は完了です。

録音した音声データを再生し、音声入力を開始する

準備ができたら文字起こししたい音声データを再生し、マイクボタンをクリックして音声入力を開始します。再度マイクボタンを押すと、音声入力がストップします。なお、句読点や改行は入力されませんので、音声入力終了後に必要に応じて手入力しましょう。

Windowsで使える文字起こしソフト4選

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ここまで、Windowsの標準機能やGoogleドキュメントを使って文字起こしをする方法を解説してきましたが、文字起こしに使えるツールは他にもあります。ここからは、Windowsで使える自動文字起こしソフト・ツール4選をご紹介します。

AI GIJIROKU

AI GIJIROKUは、音声データを取り込んだりWeb会議ツールと連携したりすることで自動文字起こしができる、議事録作成ツールです。AIが音声認識精度99.8%という高い精度で文字起こしをしてくれるので、文字起こし後の手直し作業の負担も少なくて済みます。また、業種や分野別に特化した音声認識エンジンが搭載されており、専門用語の多い会話の文字起こしにも強いのが特徴です。

Notta

Nottaは、累計ユーザー数200万以上と多くの人に利用されている文字起こしソフトです。104言語に対応しているのが特徴の1つで、海外の人とのコミュニケーションにも使いやすいツールとなっています。音声認識の精度も98.86%以上と高く、発言者を区別する機能もあります。

文字起こしさん

文字起こしさんは、インターネット上にアップロードした動画・音声データや画像データから文字起こしができるツールです。会員登録をしなくても毎月1分まで、会員登録をすると1日10分まで文字起こしができます。

toruno

torunoは、Web会議に特化した議事録作成向けの自動文字起こしツールです。オンライン会議を始める前にアプリを起動して、記録開始するだけでリアルタイム文字起こしと録音、画面キャプチャの保存が自動的に行われます。画面共有された資料も合わせて保存・共有が可能で、Web会議をまるごと記録することに特化しています。動画・音声ファイルをアップロードして文字起こしすることもできます。

Windowsで使える文字起こし支援ツール3選

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文字起こしツールの中には、音声を取り込んで自動で文字起こしするものだけでなく、手作業で文字起こしをする際に活用できる支援ツールもあります。こうした文字起こし支援ツールの多くは、再生速度の調整や再生・一時停止などがキーボードで操作しやすくなる機能を持っており、音源を聞きながらタイピングを行うのが楽になります。

Okoshiyasu2

Okoshiyasu2は、多くのユーザーに使われてきたシンプルな文字起こし支援ツールです。再生、一時停止、再生速度の変更などの必要な操作がキーボードだけで完結するため、文字起こし作業がスムーズにできるようになります。ただし、現在は開発が終了しているため、新たな機能の追加やサポートなどは行われていない点には注意が必要です。

テープ起こしプレーヤー

テープ起こしプレーヤーは、Windows PC向けの文字起こし支援ツールです。再生、一時停止、再生速度の変更などの必要な操作がキーボードで行えますので、作業効率が高まります。また、ピッチ調整や音質を調整するイコライザー機能、ノイズ除去機能などもあり、音源を聞きやすい状態にして文字起こしを行えます。

Express Scribe

Express Scribeは、音声ファイルだけでなく動画ファイルも読み込める文字起こし支援ツールです。再生、一時停止、再生速度の変更などの必要な操作は、上記2つと同様にキーボードで行えます。動画ファイルを再生して、時々画面上に表示される資料などを確認しつつ文字起こし作業を行いたい方に合ったツールだと言えるでしょう。

Windowsで文字起こしを行う際の注意点

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ここまでは、Windowsで文字起こしを行う際に利用できるツール・ソフトなどについて解説してきました。しかし、文字起こしを行う際にはいくつか注意すべき点があります。

できるだけノイズを減らす

自動文字起こしをする場合、音源にノイズが入っていると音声認識の精度が下がってしまいます。音源を聞きながら手作業で文字起こしをする場合でも、ノイズが入っていると聞き取りづらくなり、作業効率が悪くなってしまいます。個室へ移動するなどして、BGMや他の人の声などのノイズができるだけ入らないように注意しましょう。

声が被らないように注意する

複数人での会話を文字起こしする際、何人かが同時に話していると、自動文字起こしの精度が下がってしまいます。より正確に文字起こしをしたいのであれば、発言は挙手制にするなど、声が被らないようにするとよいでしょう。

自動文字起こしツール使用後は文面をチェックする

自動文字起こしツールは便利なツールですが、すべての発言を正確に文字起こしできるほどの精度はありません。誤字脱字や認識できていない部分があったり、句読点や改行が入力されていなかったりします。そのため、正確に文字起こしを行いたいのであれば、最後に手作業で文面をチェックしなければなりません。

費用と機能のバランスが合ったツールを選ぶ

この記事で紹介したように、文字起こしに使えるツールはさまざまです。自動文字起こしができるもの、手作業による文字起こしのサポートをしてくれるものなど、使い方によって適したツールは異なります。文字起こしツールを選ぶ際は、使用目的に合わせて、費用と機能のバランスが合ったツールを選ぶようにしましょう。

まとめ

Windows PCでは、無料の標準機能やGoogleドキュメントなどを使って文字起こしができます。さらに精度の高い自動文字起こしツールを探している方や、手作業での文字起こしを効率的に行いたい方は、今回ご紹介した自動文字起こしツールや文字起こし支援ツールを使ってみてください。

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