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インタビュー 記事更新日: 2023/01/03

インタビュー記事の形式には何があるの?代表的な3種類と書き方のコツ

インタビュー形式

インタビュー記事とひと口に言っても、その形式は1つではありません。大きく分けて、対談形式・一人称形式・三人称形式の3種類があります。読みやすさやメッセージ性の強さなど、それぞれにメリット・デメリットがありますので、記事の発信目的に合った形式を選びましょう。

この記事では、インタビュー記事の書き方のコツもご紹介します。これから記事を作成しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

代表的なインタビュー記事形式それぞれのメリット・デメリット

まずは代表的なインタビュー記事の形式3種類について、メリット・デメリットと合わせてご紹介します。

対談形式(Q&A形式)とは?

対談形式はQ&A形式とも呼ばれています。取材時のやり取りにいちばん近い形で、インタビュアーとインタビュイーの会話を文章にしていく方法です。1対1で質問と回答がシンプルな場合は、一問一答のような形で書くことができます。インタビュイーが複数人いる場合は座談会のようになります。

取材時の空気感を伝えつつ、自然な流れで読みやすい記事にしたいのであれば、対談形式を選ぶとよいでしょう。インタビュー記事を書いたことがない場合、最も書きやすいのはこの形式です。

対談形式の例

──この会社に入社しようと思った決め手は何ですか?

最初に面談をした時の印象が良かったからですね。企業のビジョンに共感できたことと、私の話を真摯に聞いてくださったことが印象的でした。

──入社後、その印象に変化はありましたか?

そうですね……好印象なのは変わりませんが、よりプラスの印象になったかもしれません。思っていた以上に社員の言葉を受け止めてくれる、社員を大切にしている会社なのだな、という印象が強くなりましたね。……

対談形式のメリット・デメリット

対談形式のメリット・デメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

メリット

  • 構成がシンプルで読みやすい
  • 会話内容が記事になるので、自然な流れで読める
  • 質問→回答の形で表現するので、情報がひと目で分かりやすい
  • 話し手の人柄を表現しやすい
  • 文字起こししたものを整えていく書き方になるので、他の形式よりも執筆しやすい

デメリット

  • 話し言葉を用いるので、文章が長くなることがある
  • インタビュアーの発言が少ないと、淡白な印象になってしまう
  • 伝えたい情報をすべて盛り込もうとすると、冗長になってしまったりわざとらしくなってしまうことがある

一人称形式(モノローグ形式)とは?

一人称形式はモノローグ形式や一人語り形式とも呼ばれています。インタビュアーは登場せず、インタビュイー自ら語る形で記事をまとめていく方法です。執筆者は、インタビュー取材で得た情報を、インタビュイーになりきってコラム・エッセイ記事のように書きます。

インタビュイーの人柄を伝えることを大切にし、メッセージ性のある記事にしたいなら一人称形式を選ぶとよいでしょう。メッセージを強く反映しやすいため、企業ヒストリーや経営者ヒストリーなどの企画に向いている形式でもあります。

一人称形式の例

私がこの会社に入社した一番の決め手は、最初に面談をした時の印象が良かったからです。企業のビジョンに共感できたのはもちろん、初対面にもかかわらず私の話を真摯に受け止めてくださったことが嬉しく、印象的だったのです。

入社後もその好印象は変わらず、むしろ「想像以上に社員のことを大切にしてくれる会社である」ということがよく分かりました。……

一人称形式のメリット・デメリット

一人称形式のメリット・デメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

メリット

  • 話し手の一人語り文なので、メッセージ性が強まる
  • インタビュイーの人柄を表現しやすい
  • 読者に語りかけるような書き方ができるため、親しみを持ってもらいやすい
  • 質問がない分、対談形式よりもコンパクトにまとめやすい

デメリット

  • 途中で話題を変えるときのつなぎ方が難しい
  • 説明的になってしまいがちなので要注意
  • 書き方によってはインタビュイーの意図とズレが生じてしまうこともある

三人称形式(ルポルタージュ形式)とは?

三人称形式はルポルタージュ形式とも呼ばれています。インタビュアーが第三者視点から俯瞰して、論評するような形で書く方法です。インタビュイーの表情や仕草など、会話内容以外のことも盛り込んでいくと、臨場感のある記事になります。

内容が濃く、論理的で説得力のある記事にしたいなら三人称形式を選ぶとよいでしょう。ニュースや時事ネタの記事などに向いている形式であると言えます。

三人称形式の例

〇〇さんがこの会社への入社を決めたのは、最初の面談の時だったというから驚きだ。「企業のビジョンに共感できましたし、何より私の話を真摯に聞いてくださったのが好印象だったんです」と笑顔で語ってくれた。

今でもその印象は変わらず、これまで働いてきた中で“社員を大切にする会社である”ということがより強く伝わってきているのだそう。……

三人称形式のメリット・デメリット

三人称形式のメリット・デメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

メリット

  • 論理的・客観的な描写ができるため、説得力がある
  • 地の文で説明を入れやすい
  • インタビュイーの表情や仕草を織り交ぜると、臨場感のある記事になる

デメリット

  • 論評のような形になるため、堅苦しい印象になりがち
  • 会話内容をそのまま記事にするのではなく読みやすく組み立てていく必要があり、書き手の文章力が求められる
  • 他の形式に比べて、インタビュイーの人柄を伝えづらい

インタビュー記事の書き方は?3つの形式それぞれのコツをご紹介

ここからは、インタビュー記事の書き方のコツをご紹介します。前述した3つの形式それぞれに異なるコツがありますので、書きたい記事に合わせて参考にしてください。

対談形式の書き方のコツ

対談形式で書く場合、まずは取材時の内容を会話の形で文字に起こしていくことから始めます。ただし、音声データから書き起こしたものをそのまま記事にするのではなく、発言の意図が変わらない程度に編集を加えて、読みやすくする必要があります。

また、取材時の質問の順番で書いていくよりも、並べ替えた方が話し手のメッセージを伝えやすくなることもあります。記事で発信したい内容が何なのかを意識して大見出し・小見出しを作り、それに沿った質問・回答を書いていくようにすると、より伝わりやすい記事になるでしょう。

一人称形式の書き方のコツ

一人称形式は、取材で得た情報をもとに、インタビュイーのメッセージを本人が語るような形でまとめて執筆します。インタビュイーが使いそうな言葉選びや言い回しで書くと、人柄が伝わりやすくなります。会話体で読者に語りかけるような文章表現を心がけ、親しみやすい印象を持ってもらえる記事にしましょう。

一人称形式で書くときに重要なのは、発言の意図をしっかりとつかんだ上で執筆することです。インタビュイーの経験したこと・考えていることなどを汲み取って、構成に合わせて整理する文章力が求められます。説明的になりすぎないように注意しながら、インタビュイー本人になりきるつもりで執筆に臨みましょう。

三人称形式の書き方のコツ

三人称形式で書く場合、取材時の内容を論理的に組み立てて、話の流れを作る必要があります。まずは読みやすくなるよう、起承転結のある記事構成を作りましょう。それに沿って集めた情報を整理して、論理的・客観的な文章にしてまとめていくとよいでしょう。事実・根拠・結論の3要素を意識すると、論理的な文章が書きやすくなります。

インタビュイーの発言は「」で引用し、その時の表情や仕草、インタビュアーの見解や考察を添えると臨場感のある記事になります。ただし、発言を引用しすぎるとチープな印象を与えてしまいますので、注意しましょう。

まとめ

インタビュー記事の形式として代表的なものは、対談形式・一人称形式・三人称形式の3種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、伝えたい内容や書き手の文章力によって、選ぶべき形式は変わってきます。

どの形式であっても、初めに取材内容の文字起こしをして情報を整理すると、書きやすくなります。文字起こしには、AIが99.8%の高精度でテキスト化を行うツール「AIGIJIROKU」の利用をぜひご検討ください。

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