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議事録 記事更新日: 2024/04/17

議事録の書き方で差をつける!上手に書く8つの秘訣と例文を解説

「議事録の書き方がわからない!書き上げるのに時間がかかりそう」議事録の作成を頼まれた方は、このような不安を抱くことがあるのではないでしょうか。

そこで今回は議事録の書き方の手順やスピーディーに書くコツ、注意点を詳しく紹介します。事前準備・メモ・議事録の作成の4つのステップでコツを押さえるとスムーズに作成できます。議事録の作成に苦手意識を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

議事録の必要性

議事録とは、会議や打ち合わせの内容を記録しまとめたものです。会議のほかにも商談や株主総会など、さまざまな場面で作成します。

議事録は、会議や商談での決定事項や課題を効率的に関係者へ共有する目的があります。また、情報共有だけでなく、決定事項の認識のずれを防ぐ役割もあるのです。

会議や商談で重要な議事録の書き方

次に議事録の書き方を3つのステップに分けて紹介します。初めて作成する方は、以下の手順に沿って進めてみてください。

ステップ1:会議や商談の前に作成準備をする

議事録の作成準備は、会議や商談が始まる前に済ませておきましょう。

  • 構成やフォーマットを準備する
  • 会議や商談の概要を把握する
  • 事前に記載できる項目は埋めておく

議事録に記載すべき項目や、会議・商談の要点を頭に入れておくだけでも、メモは格段に取りやすくなります。時間に余裕がある場合は、先輩が作成した過去の議事録を見直したり、会議・商談で頻出しそうな難しい単語を調べたりするのもおすすめです。

ステップ2:会議中や商談中はメモを取る

会議や商談が始まったら、パソコンやノートでメモを取ります。きれいに文章で書こうとせずに、重要なキーワードや発言者、数字を中心に箇条書きでメモすることが大切です。商談の際は「メモを取らせていただきます」と事前に伝えておくと安心です。

ステップ3:会議や商談のあとにメモを整理する

会議や商談が終わったら、メモをもとに議事録を作成します。まずは記憶が新しいうちに、メモを見返して補足事項を追記します。メモが漏れている箇所を確認したり、話し言葉で省略されやすい主語や述語などを補足したりしましょう。

重要な情報を補足できたら、次は同じテーマごとに発言内容を分類します。グループ分けをせずにメモの上から順に議事録へ落とし込んでしまうと、話が前後したり同じ内容を繰り返したりする恐れがあるからです。

このように、議事録の作成に移る前にメモの整理をすると、読み手にとって必要な情報がしっかり記載され、なおかつ読みやすい内容に仕上がります。

ステップ4:整理したメモを議事録に落とし込む

最後に整理したメモを参考に議事録に落とし込みます。一般的な議事録の項目と、それぞれの記載時に注意したいことを以下の表にまとめました。

項目 記載時の注意点
会議名・会議の内容が一目でわかるように記載する
・「何を決める会議なのか」「何を報告する会議なのか」が読み手に伝わるように記載する
日時 ・西暦と24時間表示で記載するのが一般的だが、過去の議事録と表記を合わせるのがよい
・おおよその時間ではなく「〇〇時〇〇分」と細かく正確に記載することが重要
場所・誤りがないように正確に記載する ・省略せずに記載する
出席者・記載する順番は、お客様が最優先 ・役職が上の人から順番に記載する ・〇〇部△△部長のように部署や役職も入れる
会議の内容・会議内容の詳細を記載する
・書くべきか悩んだ情報は記載し上司の指示を仰ぐ
・見出しをつけるとわかりやすい
決定事項・会議で決定した内容を記載する ・「費用は〇〇万円」「納期は△月△日」など重要な数字は盛り込む
次回会議日程 ・次回の会議日程を明記する ・決まっていたら「次の議題」や「開催場所」「参加者」も盛り込む

議事録を書き終えたら、誤字脱字や情報の誤りがないか自分で確認します。その後、上司に確認を依頼し、許可が下りれば共有となります。

わかりにくい議事録の特徴

ただの文字起こしになっていたり、重要な要素が抜けていたりすると、わかりにくい議事録になってしまいます。わかりにくい議事録の特徴を紹介するので、作成時に意識してみてください。

ただの文字起こしになっている

文字起こしした内容をそのまま写しても、わかりやすい議事録には仕上がりません。会議中は主語や述語など重要な要素を省略しながら話すことが多いからです。「誰が何をする(した)」が明確でない議事録は、会議内容を振り返る際に役立つとは言えないでしょう。

また、意味のまとまりを意識せずに発言内容を会議で話された順番でそのまま羅列すると、話が前後したり結論がわかりにくくなったりします。自分で取ったメモやソフトなどで文字起こししたものは、一度整理してから議事録の作成に活かしましょう。

重要な要素が抜けている

発言者や5W2Hが抜けていると、重要な要素が伝わらない議事録になってしまいます。特に発言者が漏れてしまうと、「合意した・合意していない」の水掛け論に発展し、会議のやり直しにつながる可能性もあります。

聞き逃してしまった箇所があった場合はそのままにせず、会議終了後に上司や同僚に確認しましょう。

見栄えが悪い

議事録は書く内容も大切ですが、見た目も意識する必要があります。文章が長かったり、文字が詰まっていたりすると、読みにくさを感じます。

箇条書きや改行をうまく使って、パッと見たときの印象も大切にしましょう。また会社のフォーマットがある場合は、活用すると他の社員も見慣れた読みやすい議事録に仕上がります。

読みやすい議事録をスピーディーに書くコツ

ここからは、読みやすい議事録をスピーディーに書くコツを紹介します。議事録はどれだけ早く書いて提出できるかが鍵を握っています。ここから紹介するコツを押さえられれば、議事録への苦手意識が薄まるでしょう。

事前に議事録の目的を把握する

作成に取り掛かる前に議事録の目的を把握しておくと、記載すべきポイントや読みやすい構成がイメージしやすくなります。議事録には、以下のような目的があります。

  • 会議の決定事項を関係者に共有する
  • 責任の所在を明らかにする
  • 会議内容の認識のずれを防ぐ
  • 合意形成の証拠になる

このように、議事録は人に読んでもらう前提で作成する書類です。議事録の目的を理解したうえで作成に取り掛かりましょう。

会議・商談の要点を知っておく

事前に会議・商談の要点を知っておくと、スムーズに議事録の作成が進みます。開催目的を把握しておけば、会話のどの部分を議事録に書くべきなのかが判断しやすくなるでしょう。情報の取捨選択ができるとメモが取りやすくなり、聞き逃すことが少なくなります。

構成を決めておく

会議や商談の前に議事録の構成を決めておきましょう。事前に議事録に記載する項目を知っておくと、重要な箇所の聞き逃しが減ります。一般的な構成は以下を参考にしてみてください。

  • 会議名
  • 日時
  • 場所
  • 出席者
  • 会議の内容
  • 決定事項
  • 課題

商談の場合は、顧客の悩みや現状、叶えたいことを構成に入れておきましょう。

メモのコツを押さえる

議事録を作成するうえで、会議内容を一言一句聞き漏らさないようにすることは大切です。しかし、文字起こしのように発言内容をすべてメモするのは難しいので、まずは重要な単語や数字を聞き漏らさないように意識してみましょう。

また、メモを取るときは記号や装飾を活用するのもおすすめです。例えば、因果関係を示す場合には矢印、重要事項には丸を使うなどルールを決めて記号を使ってみると、格段にメモが取りやすくなります。

読み手を意識して書く

議事録は自分のためではなく人に読んでもらうために作成します。そのため、読み手が議事録を通して何を知りたいのかを考えることが大切です。読み手が知りたいことは、議事録の前半になるべく詳しく記載します。また、適度に改行して、読み手に負担がかからないように作成しましょう。

要点を簡潔にまとめる

議事録は、発言をそのまま文字に起こして完成ではありません。会議や商談の内容を簡潔に伝える目的があるため、要点を箇条書きでシンプルにまとめましょう。文章をコンパクトにするために「だ・である調」を用いることも大切です。

5W2Hを意識して記載する

5W2Hは議事録だけに限らず、ビジネスにおいて重要な手法です。5W2Hの意味は以下の通りです。

  • Who(誰が)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)
  • How much(いくら)

5W2Hを押さえると必要な情報を簡潔にまとめられます。議事録の作成時はもちろん、会議前の準備段階や会議中にメモを取る際にも意識すると必要事項の記載漏れを防げます。

テンプレートを使う

議事録を作成する際にフォーマットを一から考えるのは手間がかかります。また、議事録はスピードが肝心なので、なるべく作成には時間をかけすぎないことが大切です。

テンプレートを準備しておけば、項目に沿って情報を記載するだけで簡単に完成します。社内で共有しているテンプレートがない場合は、インターネットからダウンロードしたり自分で作成したりするといいでしょう。

議事録の書き方の例

【会議概要】

作成日:2022年7月20日(水)

作成者:田中 太郎

会議名:新サービス〇〇の販促会議

日時:2022年7月20日(水)10~11時

場所:〇〇支店A会議室

出席者氏名:山田部長、橋本、加藤、飯塚

【会議内容】

議題:新サービス〇〇の販促計画について

決定事項:

①WebサイトとSNSを用いて宣伝を行う

②キャンペーンを実施する

議論内容:

「Webサイトの再構築を行いたい」(山田)

「他社の〇〇サービスとの比較表を作成したい」(橋本)

ToDo:次回の会議までにWebサイトの再構築を完了する。

今後の予定:

・8月5日:〇〇

・8月10日:〇〇

・9月15日:〇〇

議事録を書く際の注意点

議事録を書くときは、押さえておきたい注意点があります。読みやすい議事録を効率的に作成するために、事前に気を付けたい点を把握しましょう。

自分で文字起こしをしない

議事録を作成する際は、自分で文字起こしするのは避けましょう。手作業での文字起こしは、時間がかかりすぎてしまうからです。

例えば、60分の音声データを文字起こしするには6~8時間ほどかかります。さらに文字起こししたものから要点をまとめる必要があるため、完成までに8~10時間ほど必要になるでしょう。文字起こしは手作業で行わず、AI搭載の自動議事録ツールに任せるのが効率的です。

必要以上のことを書かない

議事録には、必要以上のことを書かないように意識しましょう。議事録の読み手は忙しいなかでスピーディーに読みたいと考えている人が多いからです。所見など不要なことは書かずに、会議や商談で決まったことや今後の課題などを中心に記載します。

作成に時間をかけすぎない

議事録は会議や商談の情報共有が目的なので、なるべく早く提出する必要があります。スピーディーに作成できるように着手し、遅くても1日以内には提出しましょう。会議や商談が終わってすぐの記憶が新しい状態なら、議事録はスムーズに作成できます。

議事録の作成に役立つツール

議事録を効率的かつわかりやすく書くには、ツールを活用するのがおすすめです。最後に議事録の作成に役立つツールを3つ紹介します。

Googleドキュメント

Googleドキュメントは、Googleアカウントを持っている方なら誰でも無料で使える文章作成ツールです。Googleドキュメントには、音声を文字起こししてくれる音声入力機能が搭載されています。作成したドキュメントを共有すれば、複数人で同時に編集することも可能です。

AI GIJIROKU

AI GIJIROKUは、AIを搭載した議事録自動作成ツールです。音声認識の精度が99.8%と高いため、手作業で修正する手間がかからず、効率的に議事録を作成できます。後から見返したい発言をブックマークする機能や業種別の音声認識など、便利な機能があるのも魅力の一つです。スマホにも対応しているので、あらゆるシーンで活躍してくれるでしょう。

スマート書記

スマート書記は議事録作成の効率化を叶えてくれるクラウドサービスです。頻出する用語を登録できる機能があるため、使いながら文字起こしの精度を高められます。また、決定事項・ToDoの自動抽出機能が搭載されているので、会議後すぐに重要な箇所を見返したいときに便利です。

まとめ

読みやすい議事録のためには、準備やメモにも力を入れる必要があります。会議や商談が始まる前にはフォーマットを準備して、開催目的などの概要を頭に入れておきましょう。

また、議事録は情報共有の目的があるため、1日以内の提出が望ましいです。今回紹介した書き方の手順やスピーディーに書くコツ、注意点を押さえて議事録の作成時間の削減につなげてみてください。

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