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生産性向上・業務効率化 記事更新日: 2024/05/16

オンライン授業のデメリットとは?理想的な学び方を解説

オンライン授業

新型コロナウイルスをきっかけに全国的に需要が拡大したオンライン授業。どんな状況でも授業を提供できる一方、「オンライン授業ってどうなんだろう?何からはじめたらいいの?」と不安を抱く方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、オンライン授業のメリット・デメリットを紹介します。揃えるべきツールや授業の進め方もまとめているので、導入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

オンライン授業とは

オンライン授業とは、インターネットを介して行う、場所や時間にとらわれない授業形式のことです。一般的にはパソコンやタブレット、スマホを用いて遠隔で受講ができます。新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、全国的に利用する学校が急増しました。

従来の「対面授業」では、学校や塾など特定の場所に通う必要がありましたが、オンライン授業ではいつでも・どこでも授業が受けられます。そのため、不登校や病気などの事情で学校や塾に通えない生徒や、過疎化が進む地域の学校に通う生徒にも「平等な学び」を提供できるのです。

オンライン授業の現状

コロナ禍の授業形態について、文部科学省の調査によると、対象の学生の6割が「オンライン授業がほとんど又はすべてだった」と回答しました。

同調査ではオンライン授業に対して「満足」および「ある程度満足」と回答した生徒の合計が過半数を占める結果となりました。オンライン授業を受けてよかったと思う点は「自分で選んだ場所で授業が受けられる」の回答が最も多く、次いで「自分のペースで学修できた」という点が挙げられています。

一方、「友人と一緒に授業が受けられず寂しい」「質問する機会がない・少ない」など、オンライン授業ならではの課題点に不満を感じる学生もいました。

出典:新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査

オンライン授業はそれぞれのペースで進められる利点があるものの、コミュニケーション不足に陥りやすい点が懸念されています。

オンライン授業の種類

オンライン授業のタイプは大きく分けて「ライブ配信」と「オンデマンド配信」の2種類があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

ライブ配信

ライブ配信は、ZoomやGoogle Meetなど複数人が同時につながるアプリを用いて、リアルタイムに授業を進めていくスタイルです。「同時双方型の授業」や「同時配信授業」と呼ばれることもあり、対面授業に近い感覚で授業ができます。

また、ディスカッションのような参加型の授業を開催することも可能です。生徒と先生を1対1でつないだり、教室単位または生徒同士をつないだりして、質疑応答や交流を図るなど活用方法はさまざまです。

オンデマンド配信

オンデマンド配信は、あらかじめ録画しておいた教材を配信し、生徒側はパソコンやスマホ、タブレットを用いて学習するスタイルです。

先生側は好きなときに授業を撮影でき、生徒側も好きな場所や時間に学習できるので、時間に縛られない特徴があります。また、オンデマンド配信は何度も見返せるため、授業の予習や復習に活用したり、授業を欠席してもあとから受講可能です。

オンライン授業のメリット・デメリット

オンライン授業の導入を決める際は、メリットとデメリットの両方を把握することが大切です。授業をする側と授業を受ける側、それぞれの目線で見ていきましょう。

授業する側

授業をする講師側のメリットとデメリットは、以下の通りです。

  メリット デメリット
ライブ配信 ・対面授業と同じような教育ができる
・質問をリアルタイムで受けられる
・生徒が理解しているかを確認しながら進められる
・生徒と講師を1対1でつなぐ二者面談が可能  
・生徒のメンタルサポートもできる
・Zoomの大規模配信など設備投資が必要
・ライブ配信ならではの授業の進め方など、講師のスキルが必要  
・通信環境やツールにトラブルがあると授業を実施できない
オンデマンド配信・授業の品質を均一化できる
・動画の修正やアップデートが可能
・一度作成すると何度でも利用できる
・講師のスケジュールにあわせて動画作成ができる
・学習者の視聴履歴を分析できる
・生徒とのコミュニケーションが取りにくい
・動画教材の作成に時間とコストがかかる
・教材配信や学習管理のためのシステム導入が必要

ライブ配信は直接授業をできる一方で、オンデマンド配信は内容を均一化したり、動画を編集・アップデートできたりするメリットがあります。講師のスキルや運営予算に応じて、どちらが適切か決めるといいでしょう。

授業を受ける側

授業を受ける生徒側のメリットとデメリットは、以下の通りです。

  メリット デメリット
ライブ配信・対面に近い感覚で授業を受けられる
・授業中に質問できる
・ディスカッションや生徒・学習者同士の交流を図れるので、孤独感が少ない
・受講時間が決まっているので集中力の持続が期待できる
・講師から1対1で直接指導を受けることも可能
・スケジュールをあわせる必要がある  
・年齢が低い層の学習者には、ツールの扱いが難しい可能性がある  
・接続状態が悪いとリアルタイムで受講できない  
オンデマンド配信・学習時間や場所を自分で選べる
・苦手箇所を繰り返し視聴できる
・自分のペースで学習できる  
・学習履歴や進捗状況が可視化される
・好きな授業を選んで受講が可能
・リアルタイムで質問できない
・体験学習や実技に参加できない
・生徒や学習者同士の交流を図れない
・集中力が持続しにくく、自主的に学ぶ強い意志が必要    

ライブ配信は講師や生徒同士の交流ができることや、リアルタイムのため集中力が持続しやすいことがメリットです。一方でオンデマンド配信は、交流はできませんが動画を繰り返し再生できることや学習状況を分析できることが利点といえます。

講師側のメリット

講師側のメリットはリアルタイムの講義と同じ内容を届けられることや、質問をリアルタイムで受けられることが挙げられます。それぞれ見てみましょう。

【講師側のライブ配信のメリット】

  • 対面授業と同じような授業ができる
  • 質問をリアルタイムで受けられる
  • 生徒が理解しているか確認しながら進められる
  • 生徒と講師を1対1でつなぐ二者面談が可能
  • 生徒のメンタルサポートもできる

リアルタイムのライブ配信なら、対面の授業のように臨場感が出て、生徒もアクティブに参加できます。また二者面談など密にコミュニケーションを取れるため、生徒に対してサポートを手厚くもできるでしょう。

一方で、収録済みの動画を流すオンデマンド配信には以下のメリットがあります。

【講師側のオンデマンド配信のメリット】

  • 授業の品質を均一化できる  
  • 動画の修正やアップデートが可能  
  • 一度作成すると何度でも利用できる  
  • 講師のスケジュールにあわせて動画作成ができる  
  • 生徒の視聴履歴を分析できる

オンデマンド配信なら、時事的な内容をアップデートしたり、わかりにくい内容を修正したりといった改善の対応ができます。また収録は一度きりで済むので、他の時間を生徒のサポートに充てることも可能です。

講師側のデメリット

オンライン授業をする講師側のデメリットも見てみましょう。まずライブ配信は以下の通りです。

【講師側のライブ配信のデメリット】

  • 初期投資が必要 
  • ライブ配信ならではの授業の進め方など、講師のスキルが必要 
  • 通信環境やツールにトラブルがあると授業を実施できない

ライブ配信を大人数向けに行うためには、各ツールの用意やプランのアップグレードなどそれなりの初期投資が必須です。また通信環境にトラブルがあると配信できないため、安定したネットワーク環境も欠かせません。

あわせて、オンデマンド配信のデメリットは以下の通りです。

【講師側のオンデマンド配信のデメリット】

  • 生徒とのコミュニケーションが取りにくい 
  • 動画教材の作成に時間とコストがかかる 
  • 教材配信や学習管理のためのシステム導入が必要

オンデマンド配信は生徒との距離が遠いことや、事前準備、システム導入に時間がかかることがデメリットに挙げられます。ただ準備や環境の構築ができれば、あとは予定通りに進行するのがメインになるので、最初が肝心と言えるでしょう。

生徒側のメリット

生徒側のメリットとデメリットについても見てみましょう。まずはライブ配信のメリットです。

【生徒側のライブ配信のメリット】

  • 対面に近い感覚で授業を受けられる  
  • 授業中に質問できる  
  • ディスカッションや生徒同士の交流により、孤独感が少ない  
  • 受講時間が決まっているので集中力の持続が期待できる  
  • 講師から1対1で直接指導を受けることも可能

生徒の立場では、講師に直接質問できることやアクティブに参加できるといったメリットが考えられます。リアルタイム配信なら、対面の授業と同じように緊張感をもって取り組めることもメリットのひとつです。

一方、オンデマンド配信のメリットは以下の通りです。

【生徒側のオンデマンド配信のメリット】

  • 学習時間や場所を自分で選べる 
  • 苦手箇所を繰り返し視聴できる 
  • 自分のペースで学習できる
  • 学習履歴や進捗状況が可視化される 
  • 好きな授業を選んで受講が可能

オンデマンド配信なら、時間や場所を問わずフレキシブルに授業を受けられます。また苦手な箇所を繰り返し復習したり、好きな授業を選んだり、個別にカスタマイズができる点も魅力です。

得意・不得意がある生徒にとっては、オンデマンド配信のほうが進めやすいケースもあるかもしれません。

生徒側のデメリット

次に生徒側のデメリットを紹介します。まずはライブ配信からです。

【生徒側のライブ配信のデメリット】

  • スケジュールをあわせる必要がある 
  • 年齢が低いと、ツールの扱いが難しい可能性がある 
  • 接続状態が悪いとリアルタイムで受講できない 

ライブ配信は開催時間が限られているため、生徒側がスケジュールを調整しなくてはいけません。また配信ツールを使うにあたって、年齢が低いと機能を使いこなせないことも考えられるでしょう。

次にオンデマンド配信のデメリットです。

【生徒側のオンデマンド配信のデメリット】

  • リアルタイムで質問できない  
  • 体験学習や実技に参加できない 
  • 生徒同士の交流を図れない 
  • 集中力が持続しにくく、自主的に学ぶ強い意志が必要   

オンデマンド配信では講師に質問できないことや、体験型の授業ができないことが挙げられます。また、配信に慣れてしまうと授業に集中できなかったり、生徒や講師との交流ができなかったりする点もデメリットのひとつです。

講師がうまく授業を進行することや、定期的に生徒とコミュニケーションを取ってモチベーションの維持を図るといった工夫が必要と言えます。可能であれば、オフラインで集まる場を設けて交流イベントを開催してもいいでしょう。

オンライン授業に必要なツール

オンライン授業は、パソコンやインターネット回線を準備する必要があります。ここでは、授業をする側と授業を受ける側で必要なツールを紹介します。

  授業をする側 授業を受ける側
必要なツール ・パソコン   ・インターネット回線   ・動画撮影用のカメラ   ・マイク   ・オンライン会議ツール(Zoom、Google Meetなど)   ・学習管理システム   ・黒板やホワイトボード ・パソコンやタブレット、スマホなどのデバイス   ・インターネット回線   ・マイクやカメラ   ・オンライン会議ツール(Zoom、Google Meetなど)   ・学習管理システム

インターネット回線やパソコンはもちろん、講師、生徒側ともに「オンライン会議ツール」や「学習管理システム」の導入が必要です。それぞれの役割について詳しく解説します。

オンライン会議ツール

オンライン会議ツールとは、遠く離れた場所にいる相手と、リアルタイムに会議やミーティングができるツールです。パソコンやタブレットなどを用いて、複数人で同時に資料や動画を共有できるので、離れた相手とコミュニケーションを取るうえでよく利用されています。

特にコロナウイルス禍では、オンライン会議ツールを活用して会議やミーティングを行う企業が増えてきました。その手軽さから、オンライン授業のために導入する学校や塾も多くなっています。

ここからは、オンライン会議ツールのなかでもよく使われている「Zoom」と「Google Meet」の特徴や機能を紹介します。

Zoom

Zoomとは、世界各国75万以上の企業や学校などで使われている、世界シェアNo.1を誇るオンライン会議ツールです。Zoomには無料版と有料版がありますが、無料版でも画面共有やホワイトボード、チャットなどの機能を利用できます。

ただし無料版では「1回の会議につき40分まで」と時間制限があるため、それ以上時間がかかる場合には、数回に分けて開催する必要があります。もしくは、有料版の利用を検討するとよいでしょう。

Google Meet

Google Meetとは、Googleが開発したビデオ会議アプリケーションです。Googleアカウントを持っている人であれば誰でも利用可能です。

さらにブラウザでの利用を前提として開発されているので、事前にGoogle Meetのアプリのインストールが不要です。なお、Google Meetを無料で使う際は「1回の会議につき60分まで」の時間制限があります。

学習管理システム

学習管理システムとは「受講機能」と「管理機能」の2つがベースとなるシステムです。

受講機能とは、授業を受ける側がシステムにログインして学習を進めたり、テストを受けたりする学習機能をいいます。管理機能とは、先生や管理者が、受講機能を利用した学習者の受講記録や成績を管理する機能です。

オンライン授業用の電子機器

オンライン授業をするためには、周辺の電子機器も必須アイテムです。それぞれ必要なものを詳しく見てみましょう。

マイク

講師にとってマイクの利用は欠かせません。マイクを使わないと音質が悪くなってしまい、授業全体の質が落ちてしまいます。また生徒側も、質問するときや面談をするときのために専用のマイクを使うと安心です。パソコンに直接音を入れると雑音が入るので、出来れば指向性を変えられるマイクを用意しましょう。

カメラ

次にカメラもマストアイテムです。講師側には、人物だけでなく広角でホワイトボードが見えるようなカメラを使うといいでしょう。

また生徒側も、カメラで顔を映すと適度な緊張感が出るのでカメラの使用をおすすめします。顔を出すと「参加している実感」が得られ、授業に対するやる気の向上も期待できます。

イヤホン

オンライン授業にあたって、イヤホンも用意したいアイテムのひとつです。環境によってはイヤホンがなくても問題ありませんが、周囲に音が漏れてしまうときなどは、ひとつ用意しておくと安心です。音質の向上にもつながるので、手持ちのデバイスと接続できるものを用意しましょう。

ライト

最後に、可能であればライトも用意しておきましょう。特に講師側は、自分の顔が明るく見えるように、カメラの後ろに設置できるライトを用意しましょう。

生徒側は必須ではありませんが、ライトがあると顔がはっきり見えるのでコミュニケーションのしやすさにつながります。設置が難しいときは、部屋のライトの場所を考慮して講義を受けるといいでしょう。

オンライン授業のやり方

オンライン授業の進め方に不安を抱く方も多いのではないでしょうか。ここでは「ライブ配信」と「オンデマンド配信」の2つのパターンを紹介します。

ライブ配信

  1. ホストは授業開始の10~20分前にZoomやGoogle Meetの会議URLを発行し、接続確認をする
  2. アクセスしてくる受講者の出席確認
  3. 必要な資料を共有しながら授業を進める
  4. 課題の内容や提出、次の授業の案内を伝える

受講者のアカウント名によっては、出席確認がとりにくい可能性があります。事前に正しい受講者名で入室するようにアナウンスしましょう。

また、通信環境によって、資料の共有に問題が生じる可能性も考えられます。共有ができていないまま授業が進むことがないように、資料を変更するたびに問題なく見えているかを確認しましょう。

オンデマンド配信

オンデマンド配信では以下の2つの方法があります。

  • 会議ツールの録画機能を使う方法
  • カメラで録画してYouTubeや学校のHPにアップロードする方法

それぞれの手順を紹介します。

会議ツールの録画機能を使う方法は以下の通りです。今回は、Zoomを利用する想定で解説します。

  1. Zoomを起動
  2. 授業の資料を共有
  3. 録画を開始
  4. 終了したら録画状態を確認
  5. Zoom上のフォルダに保存されている動画を共有
  6. 受講者はZoomのアプリを起動して「ミーティング>録画済み」から閲覧する

カメラで録画する方法は以下の通りです。

  1. ビデオカメラを設置して音声や画角に問題ないか確認
  2. 試し録画をしてから本番の録画を開始する
  3. 録画動画を確認して、必要に応じて編集作業をする
  4. YouTubeや学校のHPにアップロードし、受講生に共有

オンデマンド配信は、一度録画すると繰り返し視聴できます。さらに学習管理システムと組み合わせることで、受講者の学習状態が把握しやすくなります。学習管理システムとの連携で、離脱率の高い箇所や繰り返し見られている箇所をピックアップし、よりわかりやすいように編集することも可能です。

オンライン授業の課題点と解決策

多くの学校や塾で利用されているオンライン授業ですが、対面授業では起こりえないような課題があります。ここからは、オンライン授業の課題点とその解決策を紹介します。

通信や機器のトラブルが起きる可能性がある

オンライン授業は、インターネット通信や機器によるトラブルが起きる可能性があります。それだけでなく、講師陣のデバイスやツールの理解不足によるトラブルなど、さまざまな理由で授業がストップしてしまうケースも考えられます。

トラブルを最小限に抑えるために、機器の操作シミュレーションや通信環境のチェックは、オンライン授業の前に済ませておきましょう。

生徒が授業に集中しにくい

オンライン授業の場合、受講者は自宅で授業を受けることが多いでしょう。自宅にはテレビやゲーム、スマホなど誘惑がたくさんあります。そのため、対面授業に比べて注意力が散漫になりやすく、集中できないケースが多く見られます。

有意義な学びの場となるように、講師陣は生徒の集中力を切らさない工夫や独自のルールを設けることが大切です。具体的には、授業内容にまつわるレポートや課題の提出をルール化してみましょう。

目や肩の疲れが蓄積されやすい

オンライン授業では、受講時間が長くなるほど、目や肩の疲れを感じやすくなります。その結果、集中力が切れてしまい、せっかくの講義も「ただ参加しているだけ」の時間になってしまいます。

少しでも疲労をやわらげるために、目を休めたりストレッチをしたりする小休憩を設けてみましょう。

先生や友達と深く交流しにくい

オンライン授業では、画面越しの交流のみになるので、先生や友達と深く話せる時間が激減します。対面で交流する機会が少なくなれば、生徒は相談や質問がしにくくなるかもしれません。

解決策として、孤独感を抱いて悩む生徒を増やさないよう、雑談やディスカッションの場を積極的に増やしてみましょう。また、生徒へ疑問点がないかの確認を交えながら授業をするなど、先生から生徒へ一方通行の授業にならないように意識してみてください。

パソコンやタブレットの操作が難しい場合がある

年齢が低い層の学習者にとって、パソコンやタブレットの操作が難しい場合があります。使い慣れていなければ、操作方法に悩んで授業に集中できなかったり、そもそもオンライン授業に参加できなかったりする可能性もあるでしょう。

まずは、授業を始める前にデバイスの操作に慣れていない生徒がいないかを確認します。そして、先生側も操作方法を十分に理解したうえで、使い方がわかるマニュアルを用意すると問題解決につながります。

オンライン授業を利用できない方との使い分けが難しい

生徒の中には、たとえば目や耳が不自由な方がいるかもしれません。オンライン授業を利用できない方がいる場合、利用者による使い分けが難しくなってしまいます。

対策としては、耳が不自由な方には隣で文字起こしをするサポーターをつけるのもひとつの手段です。目が見えない方がいる場合は、コミュニケーションをとって理解度を確認しつつ、マンツーマンで授業を進めるといいでしょう。

オンライン授業を成功させるコツ

最後にオンライン授業を成功させるコツを3つにわけて紹介します。それぞれのポイントを押さえて、今後の配信に活かしてみてください。

 事前にテスト配信をおこなう

1つ目は事前にテスト配信をおこなうことです。いきなり本番で配信するよりも、事前に何度かテスト配信をしたほうがトラブルに対処しやすくなります。

音声がうまく通じないときの原因を見つけたり、生徒に対する掛け声を見つけたりと、色々と改善点が見つかるはずです。ぜひ本番前に何度かテスト配信をして、当日までに質を高める工夫をしてみてください。

トラブル時のマニュアルをととのえる

2つ目はトラブル時のマニュアルをととのえることです。例えば受講できなかったときの対処法をまとめたり、アーカイブの共有方法を複数作ったりする、といったことが挙げられます。

オンライン授業では、トラブルは切っても切り離せないものです。考えられるトラブルはまとめておき、生徒側にも共有できる仕組みを作りましょう。

生徒が能動的に参加できるよう工夫する

3つ目は生徒が能動的に参加できるよう工夫をすることです。少人数なら、一人ずつ意見や考えを聞くのもいいでしょう。大人数の場合はチャット機能を使って実際に答えを書いてもらい、それぞれにコメントするといった使い方もできます。

講師が一方的に話す授業になってしまうと、生徒のモチベーションが下がってしまうかもしれません。楽しんで授業に参加できるよう、講師側も呼びかけをおこないながら進行することを意識してみてください。

まとめ

オンライン授業とは、インターネットを介して遠隔で行う授業スタイルのことです。受講者は、パソコンやタブレットなどのデバイスを用いて授業に参加できます。オンライン授業には、ライブ配信とオンデマンド配信があり、主にZoomやGoogle Meetが利用されています。

なお、導入する学校や塾が増えている一方で、対面授業では起こりえなかった課題も考えられるでしょう。オンライン授業の導入をスムーズに進めるためにも、本記事で紹介したオンライン授業のやり方やツール、課題を踏まえたうえで検討してみてください。

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