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文字起こし 記事更新日: 2023/09/21

書き起こしと文字起こしの違いは?効率的なやり方と無料アプリを紹介

書き起こし

「書き起こしってどんな作業?文字起こしとの違いは?」書き起こしの仕事に興味がある方はこのような疑問をお持ちではないでしょうか。そこで今回は書き起こしの概要と文字起こしとの違いを解説します。具体的なやり方やコツ、おすすめの無料アプリも紹介するので、書き起こしをこれからする方はぜひ参考にしていただき、効率的に進めてください。

書き起こしとは?

書き起こしとは音声データを聞きながら、テキスト化する作業のことです。文字起こしとの違いや仕上げ方の種類について、さらに詳しく見てみましょう。

文字起こしとの違い

文字起こしとは、レコーダーやスマートフォンで録音された会議や講演会、インタビューの音声を文章化する作業のこと。書き起こしと作業内容は変わらないため、同じ意味として使われる言葉同士と認識してよいでしょう。

関連記事:文字起こしにおすすめのアプリとソフト25選|無料・有料ツールと選び方をご紹介

書き起こし作業が必要な理由

書き起こし作業が必要な理由は、会議やインタビューにおいて話を聞きながら、一言一句すべてメモを取るのは難しいからです。もし、書き起こしをしながら参加すると作業に気を取られて、話を聞きそびれることがあります。

録音して聞き直した方が、正確な内容を書き起こしできるのは言うまでもありません。ただ、手作業でのテキスト化には時間がかかるため、書き起こしの代行やツールの需要があるのです。

3種類の仕上げ方がある

書き起こしには3種類の仕上げ方があります。書き起こしを仕事として受注した際は、どの仕上げ方が求められるのか確認することが大切です。

素起こし

3種類のなかで最も音声に忠実な仕上げ方です。「えっと」「あのー」などの発言もすべて書き起こしする必要があります。その場の雰囲気や臨場感、話者の人柄などを伝えたいときに用いられる仕上げ方です。

ケバ取り

素起こしの状態から、「うんうん」「えー」などの深い意味がない発言を削除することをケバ取りと言います。その場の雰囲気や話者の人柄をある程度残しながら、読みやすさも備わった仕上げ方です。

整文

整文ではケバ取りした文章の表現や言い回しの変更を行います。話し言葉を書き言葉にしたり、「あれ」「それ」などあいまいな箇所を具体的な言葉に置き換えたりします。最も文章力が問われる仕上げ方です。

書き起こしの具体的なやり方と手順

文字起こしやり方

次に書き起こしの具体的なやり方と手順を解説します。実際に、これから書き起こしをする予定の方はぜひ参考にしてみてください。

手順①音声データを受け取る

まずは、書き起こしする対象の音声データを受け取ります。書き起こしに取り掛かる前に、音声データの最適化を行いましょう。全体を一通り聞き流して、要点を頭に入れておくことも大切です。

手順②書き起こしをする

次に書き起こしの作業に移りましょう。音声を聞きながらキーボードで打ち込む、もしくはツールを使って自動でテキスト化します。手作業での入力はもちろん、ツールでの文字起こしにも誤字やミスはあるので、終わったあとは一通り読んで確認しましょう。

手順③ケバ取りや整文を行う

最後の手順はケバ取りや整文です。クライアントから指定された仕上げ方に整えて提出しましょう。1時間の音声データを手作業で書き起こすと初心者で6~8時間ほど、慣れているライターでも4~5時間ほどかかります。

書き起こしをスピーディーに行うコツ

書き起こしに慣れていない場合、かなりの時間を要します。書き起こしにかかる時間を短縮するためにはコツが必要です。

音声データを聞き取りやすくする

書き起こしを始める前に音声データは最適化して聞き取りやすくしておきましょう。例えば、ノイズを取り除いたり聞き取りやすい音量や再生スピードに調節したりすると、スムーズに作業が進みます。

また、文字起こし専用の音声ソフトであれば、再生スピードを調節しやすいので自分のタイピング速度にあわせて音声を流すことが可能です。聞き逃しやタイピング漏れが減り作業効率が高まります。

作業を始める前に一通り音声を聞く

次のコツは、音声を聞き始めてすぐに書き起こしするのではなく、最初に一通り聞いておくことです。あらかじめ「どんなテーマか」「話者が伝えたいことは何か」など話の大筋を理解しておく方が、書き起こししやすくなります。全体像を把握するときは、要点を箇条書きでメモしておくのがおすすめです。

音声を途中で止めたり巻き戻したりしない

作業中はなるべく音声を途中で止めたり巻き戻したりしないようにしましょう。聞き逃すたびに停止や巻き戻しをすると、作業が止まって効率が悪いからです。聞き直したい箇所はタイムスタンプを残して、あとから確認する方が効率は上がります。

タイピング速度を上げる

タイピング速度が遅いと、書き起こしのスピードはなかなか速くならないでしょう。タイピング速度を上げるためには日頃の練習が大切です。タイピングに慣れてきたら、辞書登録やショートカットキーを活用して、さらに作業効率を上げていきましょう。

頻出しそうな用語を確認しておく

最後のコツは、書き起こしする録音・録画データで頻出しそうな用語を確認しておくことです。知らない用語は、聞き取るのは難しいと言われています。専門的な内容ほど知らない用語が飛び交う可能性があるため、事前のリサーチに時間をかけた方が結果的に作業時間は短縮されます。

書き起こしの依頼費用の相場

書き起こしに時間を割けない場合は、外部サービスに依頼するのも一つの手です。外部サービスに書き起こしを依頼する場合は1分あたり200円前後が相場です。医療系など専門性が高い場合は2倍の料金がかかる可能性があります。

書き起こしに便利な無料ツール

「効率的に書き起こししたいけど費用は抑えたい……」と考えている方に向けて、無料で使える便利なツールを紹介します。ツールを利用して書き起こしにかかる時間を短縮させましょう。

関連記事:無料・有料別おすすめ音声認識ソフト15選!選ぶ際のポイントと導入するメリット

テープ起こしプレーヤー

テープ起こしプレーヤーは、Windowsパソコン向けのソフトです。音声の再生速度やピッチの調整が行えるので、音声が聞き取りやすくなります。

聞き取りにくい箇所をゆっくり再生したり繰り返し再生したりするような、よく使う機能はキーボードで操作できるのがポイントです。マウスを操作する必要がないため、キーボードから手を放して作業が止まるのを防ぎます。

Casual Transcriber

Casual TranscriberはMac OS専用の文字起こしツールです。通常、文字起こしをする際は、メディアプレーヤーとテキストエディタを別々で立ち上げ、プレーヤーの操作と文字の打ち込みを交互に行う必要があります。

メディアプレーヤーとテキストエディタが一体になったCasual Transcriberを使うと、文字起こしの効率化が図れるのです。メディアプレーヤーの再生や巻き戻しなどはショートカットキーを設定でき、使いこなすと書き起こしの作業が今より楽になるでしょう。

Googleドキュメント

Googleドキュメントは、Googleが無料で提供している文章作成ツールです。音声入力機能を使えば、パソコンやスマホのマイクに向かって話した内容を自動で文字起こししてくれます。ただし「、」や発言者の判別ができないので手作業での確認・修正に手間がかかることもあります。

関連記事:Googleドキュメントで文字起こしをする方法|用途別の手順と注意点を解説

Texter

Texterは音声だけでなく動画の文字起こしもできます。最新のAIによる精度の高い音声認識により誤変換が少なく、手作業での確認・修正の手間が削減されるでしょう。無料で試せるので使用感を確かめることが可能です。

まとめ

書き起こしは文字起こしと同様に、音声データを聞きながらテキスト化することです。本記事で紹介したスピーディーに仕上げるコツを身につけ、便利な無料ツールを利用すれば、書き起こしにかかる時間は今よりも短縮できること間違いないでしょう。

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