リモートワークが一般的になった今、Web会議ツールはビジネスに欠かせないツールとなってきています。Web会議ツールはたくさんありますが、その中でもSkype(スカイプ)は誰でも気軽に無料で使えるツールとして世界中で利用されています。
そんなSkypeに、議事録作成の効率化に役立つ文字起こし機能があるのをご存知でしょうか。この記事では、Skypeの概要から文字起こし機能の使い方、Skypeで使える外部の文字起こしツールまで解説します。SkypeでWeb会議などを行う方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Skypeとは?
SkypeはMicrosoft社が提供するコミュニケーションツールです。音声通話、ビデオ通話、チャットなどが無料で使えるため、世界中で利用されています。
また、Skypeはビジネスの場でも多く利用されており、オンライン会議やチームメンバーとのコミュニケーションに役立つツールとなっています。特にリモートワークの普及に伴い、Skypeの利用はますます広がっています。
Skypeの文字起こし機能とは?
Skypeには、会話内容をリアルタイムで文字起こししてくれる「ライブキャプションと字幕」機能があります。これは会話の音声をAIがテキストに変換して、リアルタイムで字幕表示を行う機能で、Skypeの無料プランでも利用可能です。
Skypeの文字起こし機能でリアルタイム翻訳も可能
Skypeの文字起こし機能には、「リアルタイム翻訳」機能も備わっています。音声通話のリアルタイム翻訳は11の言語に対応しており、日本語も含まれています。異なる言語を話す相手との会話でも、翻訳された字幕が表示されるため、国際的な会議や多言語環境でのコミュニケーションがより容易になるでしょう。
Skypeの文字起こし機能の使い方
Skypeのライブキャプション機能の使い方は、次の通りです。
- 音声通話またはビデオ通話を開始する
- 画面下部にある「CC(キャプション)」ボタンをクリックしてオンにする
- キャプションボタンをもう一度クリックして、設定をカスタマイズする
なお、リアルタイム翻訳機能を使って字幕を表示させたい場合は、通話開始前に下記の準備が必要です。
- Skypeにログインし、プロフィールアイコンをクリック→「設定」を選択
- 「プライバシー」タブを選択し、「翻訳と言語の自動検出」を有効にする
- 「通話」タブを選択し、「字幕を呼び出す」をクリックして「既定の音声言語」を日本語にする
Skypeの文字起こし精度を上げるコツ
Skypeのライブキャプション機能で文字起こしの精度を上げるためには、工夫が必要です。より正確に音声認識させるためのコツをご紹介しますので、参考にしてください。
マイクを高品質なものにする
音声認識の精度を上げるためには、クリアな音声が不可欠です。高品質なマイクを使用することで、声をより正確に拾いやすくなるため、文字起こしの精度が向上します。
例えば、ノイズキャンセリング機能付きのマイクを使うと、周囲の雑音を減らして声をクリアに拾いやすくなります。指向性マイク(特定の方向の音声を拾いやすいマイク)を使うと、自分の声を正確にキャプチャできるようになるでしょう。
周囲の音が入らないようにする
ノイズが入ると音声認識の精度が大幅に下がるため、周囲の音をできるだけ減らすことが重要です。他の人がいない個室に移動するなど、なるべく静かな場所で通話を行いましょう。また、窓から入ってくる外の音や、扇風機の音がノイズになることもあるため、注意が必要です。
発言が被らないように注意する
同時に複数の人が話していると、音声認識の精度が低下して文字起こしが正確に行われにくくなります。発言の順番を決めたり、挙手制で発言するようにしたりと、発言が被らないように注意して話しましょう。
通信環境を整える
通信環境が悪いと、音声が途切れ途切れになり、文字起こしの精度が低下します。特に人数が多い会議では、通信環境を整えることが重要です。Web会議を始める前にインターネット接続の安定性を確認しておき、他のアプリを閉じておくとよいでしょう。
外部ツールでSkypeの文字起こしをするメリット
ここまでSkypeの機能を利用して文字起こしを行う方法について解説してきましたが、ライブキャプションには精度の問題や機能の制約などいくつかのデメリットがあります。こうしたデメリットを解消するには、文字起こしに特化した外部ツールを使うことが有効です。ここからは、外部の文字起こしツールを使うメリットについて詳しく解説します。
文字起こしの精度が高い
外部ツールを使用する最大のメリットは、文字起こしの精度が高い点です。多くの文字起こしツールは、最新のAI技術や音声認識技術を搭載しており、より正確に音声をテキストに変換することができます。
文字起こしツールの中には、フィラー(えー、あのー、など意味の無い言葉)を自動で除去してくれる機能や、方言・専門用語などの認識精度が高いものもあります。より正確に文字起こししたい場合は、文字起こしツールの利用を検討するとよいでしょう。
自動で議事録作成ができるツールもある
外部ツールの中には、文字起こし機能だけでなく、自動で議事録を作成する機能を備えているものもあります。テキスト化された会話の中からAIが要点を自動的に抽出して、会議終了後すぐに議事録を作成できるため、業務効率化につながります。
文字起こしデータの編集や共有がしやすい
文字起こしツールを使うと、テキスト化したデータの編集や共有も容易です。ツール自体にテキストの編集機能がついているものや、タイムスタンプから発言をさかのぼれるもの、共有リンクが発行されるものなど、編集・共有に便利な機能が備わっているツールもあります。
Skype会議の文字起こしができるツール3選
最後に、Skype会議に使える文字起こしツールのおすすめをご紹介します。文字起こしに特化したツールで議事録作成を効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。
AIGIJIROKU
オルツ社が提供するAIGIJIROKUは、AIが99.8%の高精度で音声認識を行う文字起こしツールです。議事録作成に適しており、テキスト化されたデータから自動で要約を作成するAI自動要約機能や、専門用語の認識に特化した業種別音声認識などもあります。
Notta
Notta社が提供するNottaは、シンプルで使いやすいインターフェースを持つ文字起こしツールです。高精度な音声認識とAI要約機能があり、共同管理・編集が可能なワークスペースも備わっていますので、議事録作成と情報共有の手間が削減できます。
toruno
リコー社が提供するtorunoは、音声と文字起こしされたテキストだけでなく、画面キャプチャも自動で保存してくれる文字起こしツールです。議事録に画面キャプチャが添えられていると、画面上に提示された資料などが分かりやすくなるため、情報共有の際に便利です。
まとめ
Web会議としてSkypeを利用する際は、無料プランでも使えるライブキャプション機能を使用すると、発言を可視化できて便利です。リアルタイム翻訳機能もありますので、外国のクライアントとのコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
なお、より正確な文字起こしがしたい方や、自動で要約を作成してくれる機能が欲しい方は、この記事でご紹介した文字起こしに特化した外部ツールの利用を検討してみてください。
AI GIJIROKU ブログ編集部です。議事録や、会議、音声を中心に生産性を向上するためのブログを執筆しています。