インタビューをするとき、録音できる機材があるとメモ忘れと聞き忘れが防止できます。それによって、有益な話を伺うインタビューを心がけることに集中できます。近年はスマートフォンでも録音でき、アプリが進化して録音方法も多種多様になってきました。
しかしながら、選択肢が増える中でインタビューの録音ができていないということが起こっては機材の効果も発揮できず、インタビュー相手にも不快を募らす結果となってしまいます。
そこでこの記事では、録音機器の紹介と音の取り忘れを防ぐための失敗しない対策をお伝えします。準備を念入りにすることで、相手への配慮からインタビューの質を向上することができ、また意識するべきポイントも合わせて紹介します。
目次
インタビューを録音できる機材と録音漏れを防止する方法
インタビューを録音するためには、機材選びから始めると良いです。
インタビューを録音できる機材は主に次に挙げた3つがあります。
・ボイスレコーダー
・スマートフォン
・ビデオカメラ
機材にかかる費用を抑えたい等もあるので、購入に関しては使用頻度とバランスを取りながら選んでいきましょう。近年はマイクの性能も上がり、聞き取った音声から自動で文字起こしをしてくれるスマホアプリまで誕生しました。
この章では上記の機材に関する選ぶポイントや、録音漏れを防ぐための対策を紹介します。
ボイスレコーダー
会話や音楽などの音声を記録用で、インタビュー以外の場面でも活躍するアイテム。
インタビューに使うときは、コンパクトサイズで、すぐ充電できる電池式のボイスレコーダーがおすすめです。ボタンを押すだけで録音できる、シンプルな操作性のものだと、取り出してすぐに使えるメリットがあります。
また、音声をクリアに録音したいときは、ステレオ録音が可能なモデルを選びましょう。ステレオ録音は左右差のある、臨場感ある録音が可能なため、言葉をはっきり録音できます。
スマホの録音アプリ
録音機器の2つ目は、スマートフォンの録音アプリです。
ボイスレコーダーを新たに買う必要があったり、経費を削減したりする場合はスマホの録音アプリを使うと良いです。また録音を快適に演出してくれる機能もついており、幅広い場面で活躍してくれます。アプリの中でもおすすめを3つ紹介します。
1. Recoco(レココ)
録音しながら文字起こしをしてくれるボイスメモアプリです。
録音した言葉が自動でテキスト化してくれる機能が搭載されている。
2. ボイスレコーダー – 高音質ボイスメモ&録音
録音開始ボタンと停止ボタンのみのシンプル設計なアプリです。
録音した音声のスピードを0.5〜2倍まで変更できるので、聞き取りづらさに対応できる。
録音ファイルをメールやicloud、Dropboxで共有する機能もあり。
3. PCM録音-ボイスレコーダー
バックグラウンドでの録音・再生や再生スピードの変更、リピート再生、音声データの切り出しや選択削除など、多くの機能を搭載している高性能アプリ。
マイク感度の調節できるので、1対1のインタビュー、セミナーの音声録音まで幅広く利用可能。
それぞれの特徴を踏まえながら、インタビューに合ったアプリを選んで使用していきましょう。ただし、アプリ使用時に着信があると途切れてしまうので、機内モードなどに設定を予めしておくことを推奨します。
聞きづらさを解消|外付けマイク
外付けマイクを使用するとさらに録音漏れを防ぐことができます。
ボイスレコーダーやスマートフォンでは収録できない小さい声、早口で話した聞き取りづらい部分も解消してくれます。インタビュー時には次のものを選ぶと良いです。
・ピンマイクで双指向性のもの
ピンマイクはクリップなどで衣服につけて使うマイクです。双指向性とは対面の音をキャッチすることに向いています。ですので、1対1のインタビュー時の使用に適しています。
単一指向性や無指向性といった種類のマイクもあります。感度が良ければ会話以外の音も拾いやすくなるので、ウインドスクリーンも合わせて使用するといいでしょう。
決まった形式はありませんので、持っている機材やインタビューする環境に合わせて選んでいきましょう。
次は録音漏れを防ぐためにしておきたいことをお伝えします。
可能であれば動画も撮影
ボイスレコーダーやスマホアプリを使っても、録音できていなかったということもあり得ます。可能であれば録音機器と動画で撮影もできると録音漏れが防げます。
録音漏れを防ぐために動画を撮るので、必ずしもインタビューしている様子を撮影する必要はありません。ビデオカメラ等を持ち合わせていない場合は、ボイスレコーダーとスマートフォンを活用して録音漏れを防ぐことに務めると良いです。
手書きメモと合わせて実施
手書きのメモと合わせて録音を活用していけば、漏れることはほぼなくなるでしょう。
メモは記録用というより、インタビューした相手がよく使うキーワードや、重要なポイントを深掘りするために使うと、インタビューの質が向上していきます。
メモを取ることは、相手に「興味・関心」を示すことでもあるので、録音環境を整えてメモの取り方も工夫すれば、良いインタビューの時間となっていきます。
準備が9割|インタビュー録音時に意識するべき4つのポイント
どんなに機材が良くても、インタビュー時の質を向上させることが必要で、インタビューする前の準備が欠かせません。録音機器はもちろんのこと、録音現場の音の状況なども確認しておくことが大切です。
インタビューをきれいに録音して、良い内容とするために意識するべきポイントを5つにまとめました。
録音の許可を再度いただく|話しやすさを演出
インタビュー録音時に意識するべきポイント1つ目は、録音の許可を再度いただくことです。事前にインタビューをする許可は得ていますが、改めて直接許可をいただくと緊張感が解けて、話しやすくなります。また、相手を尊重することになり、次の意味も込められています。
・時間を取っていただいたお礼
・知識を話してもらうことへの感謝
話してもらうことを当たり前と思わずに、丁寧さを積み重ねると良いインタビューになるでしょう。
相手に安心感を与える空間を意識する
インタビュー録音時に意識するべきポイント2つ目は、相手に安心感を与える空間を意識することです。安心感があると、相手も心が緩んで親近感が湧いて構えずに話すことができます。すると、表面上だけのことではなく、より具体的な内容が聞けるようになります。
相手の心を開く手法としては、以下のことが効果的です。
・相手が話したことに対して首を上下に振ってうなずく
・メモを取るのと相手の目を見ることを繰り返す
相手の伝えたいことを引き出していき、表面的には言わない貴重な話も聞ける可能性が出てきます。
着信音がならないよう機内モードに設定する
インタビュー録音時に意識するべきポイント3つ目は、着信音がならないよう機内モードに設定することです。インタビューがテンポよく進み、話も盛り上がってきたところで着信やメール通知音が鳴ってしまうと、流れを止めてしまい初めから雰囲気作りが必要になります。機内モードにしておくことで、これらを防ぐことができるので、あらかじめ設定しておくとよいです。
外部の音が入らないかチェックする
インタビュー録音時に意識するべきポイント4つ目は、外部の音が入らないかチェックすることです。外部の音がたくさん入ると、インタビュー時の録音にも影響するほか、相手も音が気になって、話すことに集中できなくなります。
事前に部屋の状況を確認して、自室まで音が聞こえるようでしたら、場所を再選定するなど考慮していきましょう。
まとめ
この記事では、失敗しないインタビューの録音の仕方と機材、アプリの紹介を中心にお伝えしました。インタビューの環境を整えて、相手から有益な情報をいただくには、準備とインタビューする自社の丁寧さも影響してきます。事前の準備をしっかり取り組むことで、良質なインタビューが実現できるようになるでしょう。
AI GIJIROKU ブログ編集部です。議事録や、会議、音声を中心に生産性を向上するためのブログを執筆しています。