顔認証技術や音声認識技術など、人間よりも速くて正確なAI技術。生産分野や工学、ビジネスの場まで現代社会には欠かせない技術になっています。AIの活用分野はセキュリティ分野にも及んでいることはご存知でしょうか?
本記事では、AIについてのおさらいと、AIがセキュリティ分野で活用されている事例などを紹介します。
目次
AIとは
AI(人工知能)とは、Artificial Intelligenceの略称でArtificial(人工的・人造の)+Intelligence(知能・知性)、2つの単語が組み合わさった言葉です。「複数の画像から共通点を見出す」「外国語を翻訳する」など、人間が行う複雑で知的な作業を、コンピュターなどに行わせる研究分野のことを指します。AIに膨大な量のデータを学習させることで、人間よりも高速かつ正確な判断を行えるのが特徴です。2023年現在、画像認識や音声認識などさまざまな分野で活用されています。AIの研究は1970年代から行われており、コンピューターやインターネットの発達にともなって発展を遂げてきました。AIの学習方法には、さまざまな種類があり、「機械学習」や「ディープラーニング」もAIを学習する手法の1つです。
機械学習やディープラーニングとの違いは?
AIに関連して耳にすることの多い、「機械学習」や「ディープラーニング」もAIの学習に関する用語。AIに自ら学習させることを「機械学習」と呼び、入力データと出力データが対になったものを用いてモデルを学習する「教師あり学習」。AI自身にデータのパターンや構造を探させる「教師なし学習」。AI自身に試行錯誤させタスクを実行させる「強化学習」などがあります。「ディープラーニング」は、「教師あり学習」の手法の1つとして位置づけられている学習方法。多層的なニューラルネットワーク(人間の脳神経の動きを模して作られた数学モデルを指すネットワーク)を用いて、AI自身が膨大なデータから自動で学習する手法です。膨大なデータを自動で学習するため、学習に時間がかかる反面、通常の機械学習よりも精度が高いのが特徴です。
AIが得意なこと
予測や分類による画像認識や音声認識。データのクラスタリング(グループ化)による広告やマーケティング分野、強化学習によるゲームAIや自動運転など、AIが活用できる分野は多岐に渡ります。AIがセキュリティに活用されている事例を見る前に、AIが得意なことをおさらいしましょう。
膨大なデータの学習や認識を用いる
AIは膨大なデータからパターンを見つけることを得意とします。例えば、クレジットカードの利用パターンから不正利用を検知することも可能です。また、パソコン上のセキュリティログをAIが監視することによって、外部から攻撃されたときのセキュリティログを検知し、サイバー攻撃があった際は被害を最小限に抑えられます。ホームページなどのセキュリティを診断する際も、AIが活用されています。
画像認識
画像認識とは、画像に表示されている人や物を認識する技術。例えば、大量の写真データの中からリンゴが写っている写真だけの抽出や、大勢が写っている写真から特定の人物だけを抽出することなどができます。
音声認識
AIが人間の話した声を文字に変換する技術を音声認識と呼びます。マイクなどで入力した音声をコンピューターが認識しやすいデータに変換。入力された音声から抽出した音を分解し、認識することで音声が自動で書き起こされます。
AIを活用したセキュリティとは?
AI技術のセキュリティ利用は、主にデータ管理やサイバー攻撃への対策などで利用されています。
不正利用の検知
クレジットカードや銀行の引き落としなどでは、AIによる不正利用の検知が行われています。通常の利用をデータとしてAIが学習しているため、住んでいる地域から離れた場所での利用や普段の利用よりも高額な買い物など、異常と呼べる利用を検知することで不正利用による被害を最小限に抑えます。
サイバー攻撃からパソコンや個人情報を守る
マルウエアやコンピューターウイルス、ハッキングなどのサイバー攻撃からパソコンや個人情報を守ることにもAI技術が利用されています。セキュリティログを監視・解析することで、通常時と攻撃を受けた際の違いが学習され、サイバー攻撃の被害を最小限に留めることが可能になります。通常時のプログラムの挙動を学習させることで、マルウエアやウイルスに感染した際の挙動をいち早く検知することが可能です。
画像認識技術によって、顔認証技術や異常行動を検出
スマートフォンのロック解除でおなじみの顔認証もAI技術によるもの。AIによって目鼻口の位置や形など、顔の特徴を解析し認識することができます。通常とは違う動きをする人などの検知などにも、AIによる画像認識技術が使われています。
AIを手軽に体験するには?
AIを活用したセキュリティは多岐に渡りますが、高額であったり、専門的な知識が必要だったりと体験するのは難しいでしょう。AI技術を手軽に体験するには、導入が簡単で効果をより実感できるサービスがおすすめです。自動議事録作成ツールなら、会議や商談などで手間がかかる議事録作成を高速かつ簡単に行えます。
まとめ
さまざまな業種や分野で活躍しているAIは、セキュリティ分野でも活用が進んでいます。AIを活用したセキュリティを体験するのは難しいですが、AI技術を手軽に取り入れたい場合はAIGIJIROKUがおすすめ。リアルタイムでの翻訳も30か国語に対応している上に、業種ごとに強化したAIで、専門的な会議や商談も余すこと無く文字起こししてくれます。
AI GIJIROKU ブログ編集部です。議事録や、会議、音声を中心に生産性を向上するためのブログを執筆しています。