「AI」と「人工知能」。同じような文脈で用いられることも多い2つの言葉ですが、違いがハッキリと分からない方もいるのではないでしょうか?
本記事では、AIと人工知能の違い、研究の歴史や活用事例についても紹介します。
目次
AIとは?人工知能との違いは?
AIとは、Artificial(人工的・人造の)+Intelligence(知能・知性)の略称で、人間の知能を模倣するコンピューターやシステムを指します。人工知能とは同じ事柄を指し、AIを日本語訳した言葉が人工知能です。
大量のデータを学習することで、人間が行うような推論や問題解決などさまざまなタスクを行えるようになります。スマートスピーカーや文章の自動書き起こし、画像認識による顔認証、翻訳ソフトなど、さまざまな分野で活用されています。
AI(人工知能)の定義とは
大量のデータを取り込んだ上で、人間のようなふるまいを再現したものという意見が多いものの、AIの定義は明確に決められていません。一般社団法人 人工知能学会では「大量の知識やデータに対して高度な推論を的確に行うことを目指したもの」と定義されていますが、基本は共通認識がありつつ研究者や機関によって定義が異なるのが現状です。
AI(人工知能)の歴史
AI(人工知能)の歴史は古く、1950年代から研究が進められていました。チェスを指すプログラムや簡単な英語を理解するプログラムから研究は始まりましたが、開発当初の期待に答えられるようなプログラムが開発されず、1970年代〜1980年代には一度停滞してしまいます。AI研究が再び脚光を浴びたのはインターネットが普及しだした1990年代後半から2000年代。インターネットを利用することで大量のデータが利用可能になり、AIが自ら学習する能力を持つようになったのもこの年代です。
世界的なインターネットの普及とコンピューターの性能が大きく上がった2010年代には、ディープラーニング技術が発達し、音声認識や画像認識などより高度なタスクをこなせるように、AIも大きく発達。2023年現在では、スマートスピーカーやチャットAIなど、企業だけではなく民間でもAIの活用を体感することができるようになりました。
AI(人工知能)の仕組みとは?
AI(人工知能)が人間のように働くには、膨大なデータの学習が不可欠です。ただ単に学習させるだけではなく、学習方法にもいくつかの手法が存在します。現在主流の機械学習と呼ばれる学習手法について説明します。
教師あり学習
教師あり学習とは、人間がAIに正解を示しながら学習させる手法。入力データに対する正解データを提供することで、AIがデータパターンを把握し、新しく入力されたデータが正解かどうかを判断できるようになります。
ディープラーニングは教師あり学習の一種
ディープラーニングは教師あり学習の一種で、大量のデータからAIが自動的に特徴を学習することができる学習手法です。
教師なし学習
教師なし学習とは、教師あり学習とは反対に、正解を示さずにAI自身がデータの構造やパターンを見つけ出す学習方法。大量のデータを学習させることで、入力データのグループ分け(クラスタリング)や異常の検知など、さまざまな分野で利用されている学習の手法です。
強化学習
強化学習とは、AIに試行錯誤させ最適な行動を学ばせる学習方法。チェスなどのゲームのAIや自動運転の制御、ロボットの制御などに活用されています。
AI(人工知能)の活用事例とは?
AIは大量のデータを学習することで、データの分析やパターンの認識、予測などさまざまなタスクを行えます。現在では、製造や流通、医療、ビジネスの場などさまざまな分野で活用されています。
製造や流通
AIを用いることで、製造ラインの最適化や在庫管理、需要の予測などを行うことができ、製造や流通に役立っています。物流の最適化や物量以外の品質管理などがAIで行えることで、現場の作業員の負担軽減やコストの削減にもAIは欠かせません。
医療分野でも
医療分野でもAIは利用されています。カルテや症例のデータを大量に学習させることで、画像を分析して病気の早期発見を行えたり、患者の病状を予測したり、医師の診断を支援することができます。
自動翻訳や自動文字起こし
入力された音声を分析し、文章に変換する音声認識技術により、リアルタイムでの翻訳や文字起こしが可能に。他にも話しかけるだけでタスクを実行してくれるスマートスピーカーやAIアシスタントなども、音声認識技術の発達により登場したサービスです。音声を自動で文字に起こしてくれることで、会議や打ち合わせの議事録作りや商談の振り返りなどに必要な文字起こしの手間が大幅に短縮されます。人の手で文字に起こすよりも簡単かつ高精度に文字起こしが可能です。
プライベートでのやり取り以外にも便利な自動翻訳ですが、無料のサービスでは精度に難が見られるものも多くあります。ビジネスシーンで自動翻訳を使いたい場合は専門ツールを使うのがおすすめです。
まとめ
AIを日本語に訳した言葉が人工知能。研究の歴史は古いものの、インターネットとパソコンが発達した近年に入り急激に利用が進んでいます。AIサービスを利用したい場合は、導入が簡単かつ効果が大きいものがおすすめ。AIGIJIROKUなら、面倒な議事録用の文字起こしを自動で行ってくれるだけではなく、33カ国語に対応した自動翻訳機能もあり、さまざまな場面で活用できます。
AI GIJIROKU ブログ編集部です。議事録や、会議、音声を中心に生産性を向上するためのブログを執筆しています。