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AI/人工知能 記事更新日: 2023/09/07

AIによる音声認識を解説!どんなサービスで利用されている?

AI音声認識

音声認識技術とは、システムに入力された音声をテキストに変換する技術。チャットAIやスマートスピーカーなど、膨大なデータを読み込ませることで、音声での命令を認識したり自然な会話ができたりと、現在でも活用が進んでいます。

本記事では、AIについておさらいし、音声認識技術の仕組みを解説。どういった分野で活用されているかも紹介します。

AI(人工知能)についておさらい

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AIとは、人間のような知的な振る舞いを模した働きを研究する分野のこと。膨大なデータを処理させることで、学習内容によっては人間よりも高速で正確な判断を行えます。AIの語源は「Artificial(人工的な)」「Intelligence(知能)」の2つを組み合わせた頭文字を取った言葉です。

AIの定義は研究者や機関によって細部は異なりますが、一般社団法人 人工知能学会では「大量の知識データに対して高度な推論を的確に行うことを目指したもの」と定義されています。

単語のイメージから画像を生成したり音声を聞き取った上で文章に書き起こしたり、AIの活用は広がっています。

音声認識技術とは

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音声認識技術とは、人間の話す言葉をデータとして解析し、テキストに変換する技術を指します。音声認識の研究自体は1970年代から行われていたとされていますが、AI技術の発達により精度が大きく向上し普及しました。スマートフォンやスピーカーに内蔵されているスマートアシスタントも、音声認識技術を活用したサービスです。

音声認識技術の仕組み

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音声認識技術の仕組みはは、主に5つの段階を経て入力された音声を文章に変換します。

音声入力

音声をマイクなどの装置で録音します。

音響分析

音響分析とは、音声入力から録音・入力された音声をコンピューターが認識しやすいデータへと変換する工程。音の強弱や感覚、抑揚などの特徴をデータとして抽出することで、AIが認識できるデータへと変換を行います。

音響モデルにより音素を特定

音響モデルとは、人間の声を言葉を構成する最も小さい単位「音素」に変換します。変換された音声データが、どの音素に近いかを見つける工程といえます。

例えば、「こんにちは」という音声が音響モデルに送られれれば、音響モデルは「コ」「ン」「ニ」「チ」「ハ」の音素に分解します。音響モデルでは、言葉の音素のみを分析するため、次の言語モデルに送られて初めて単語として再構築されます。

人間で例えれば、耳(音響モデル)から入った音を脳(言語モデル)が言葉として理解するプロセスに近いでしょう。

発音辞書と言語モデルで単語に変換

音響モデルで分析・抽出された音素は発音辞書と言語モデルを用いることで、人の話す言葉としてテキストに変換されます。

発音辞書とは、単語と単語がどのように発音されるかの対応関係を示したデータベース。音響モデルから得られた音素を単語に変換する役割を果たします。

発音辞書で変換された単語が、どのように文章になるかを理解するためのモデルが言語モデルです。特定の単語の後にどのような単語がくるか予測するのに役立ちます。例えば、「私は」という単語の後に続く単語を予測する場合、「リンゴを食べる」と続く確率が「リンゴを投げる」と続くよりも確率が高いといった予測を機械自身が行えます。

文章として出力

音響モデルと言語モデルを経た上で、人間の話すような自然な言葉がテキストとして出力されます。

音声認識技術によって何ができる?

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音声認識技術を用いたサービスはすでにたくさんあります。この項では音声認識技術を活用したサービスを紹介します。

AIアシスタント

声を掛けるだけで指示を遂行してくれるスマートスピーカーやAIアシスタントも、音声認識技術を活用しています。

コールセンター

コールセンターでの自動応答にも音声認識技術が使われています。自然な言語での問い合わせに対してもシステムがしっかりと言葉を理解することで、担当者への引き継ぎも効率的かつ正確に行えます。

議事録作成

音声認識技術の最大の特徴は、聞き取った音声を正確に聞き分けた上で文章化できること。参加者の多くの専門用語が飛び交う場合でも、ソフトによってはしっかりと聞き分け、区別を行えます。

自動翻訳

音声認識技術を活用することで、翻訳の作業を待たずに聞き取った音声をそのまま翻訳ができます。音響モデルから変換されたテキストを翻訳エンジンを通すことで、リアルタイムでの音声翻訳を行うことが可能です。サービスによっては、さまざまな言語からの翻訳ができるものもあります。

まとめ

音声認識技術はAI技術の発達とともに発展しました。現在ではビジネスの場でも利用が進んでおり、上手く活用することで業務にかかる手間やコストの大幅な削減も見込めるでしょう。大掛かりなシステムを導入する前に、音声認識技術を利用した自動議事録作成ツールを試してみてはいかがでしょうか?  手間のかかる議事録作成の手間を省ける上に、人の手で行うよりも高速かつ正確に会議の文字起こしが可能です。AIGIJIROKUなら、議事録作成以外にも会議の文字起こしや自動翻訳などビジネスシーンでの利用を想定した機能も多数搭載。さらには業種ごとに強化したAIにより、専門用語が飛び交う会議でも正確に文字起こししてくれます。

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