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議事録 記事更新日: 2023/08/30

議事録作成におすすめのICレコーダー7選|選び方のポイントと文字起こしの方法

会議の議事録を作成する際に、ICレコーダーを活用すると便利です。利用を検討している方で「種類が多くてどれを選べばいいかわからない。」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ICレコーダーを選ぶ際のポイントやおすすめの製品をご紹介します。使用する際の注意点も解説するので、ぜひ効率的な議事録の作成に役立ててください。

ICレコーダーとは?ボイスレコーダーとの違い

ICレコーダーとボイスレコーダーは基本的に同じもので、大きな違いはありません。厳密には、音声をデジタルデータとして記録するのがICレコーダー、カセットデープなどのアナログ録音も含むのがボイスレコーダーです。しかし、現在はデジタルタイプの録音が主流であり、明確な区別はないと言えるでしょう。

議事録作成用のICレコーダーを選ぶ際のポイント

ICレコーダーは様々な種類が販売されており、機能も製品によって異なります。ここでは用途に合った IC レコーダーを探すためのポイントを5つ紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

録音時間

1つ目のポイントは、録音時間です。会議は長時間になるケースがあるので、なるべく録音時間の長い製品を選ぶといいでしょう。また、録音時間は音質の設定によっても変わります。高音質だと短くなってしまうので、その点もよく確認しましょう。

音質

2つ目のポイントは、音質です。再生したときにはっきり聞き取れないと、議事録作成の際に何度も聞き返すなど手間がかかってしまいます。複数人が話す会議では、音の左右差まで判別できるステレオ録音のレコーダーがおすすめです。

バッテリー

3つ目のポイントは、バッテリーの種類です。ICレコーダーは充電式と電池式の2種類があります。充電式は電池交換の手間がなく、USBで充電できるものがほとんどです。一方電池式は、乾電池を交換する形なので、充電できない環境でも安心です。利用スタイルに合わせてお好みのタイプを選ぶといいでしょう。

メモリーの容量

4つ目のポイントは、メモリーの容量です。先ほども説明したように、会議では長時間の録音が予想されます。会議が多く、利用頻度が高い場合はメモリーの容量も多い製品を選びましょう。

また、SDカードに対応している製品の検討もおすすめです。長時間の録音が多い、会議ごとにメモリーを分けたいなどのケースやニーズに対応できます。

機能性

5つ目のポイントは、機能性です。ICレコーダーは用途に応じて独自の機能を備えた製品が多くあります。例えば、ノイズカットに優れていたり、文字起こしに対応していたりといったものが挙げられます。ご自身の用途やニーズと照らし合わせて、製品の機能性を比較してみるといいでしょう。

ICレコーダーの人気メーカー

ICレコーダーはさまざまなメーカーから発売されていますが、特に人気なのが「ソニー」「オリンパス」「タスカム」の3社です。メーカーごとの特徴を詳しく紹介します。

ソニー

ソニーは用途別の多彩なラインナップと機能性が特徴です。オーディオ機器で有名なソニーならではの、高い音質を手軽に利用できる製品が発売されています。また、急速充電などの便利な機能を搭載した製品も人気です。

オリンパス

オリンパスはカメラなどの光学機器が有名ですが、ICレコーダーも人気です。会議用の他にも、学習用や音楽用など、用途別に製品を用意しています。比較的お手頃な製品もあるので、手軽に取り入れてみたいという方にもおすすめです。

タスカム

タスカムは音楽制作用のレコーディング機器を手がけるメーカーです。プロ向けのツールも多くありますが、簡単に操作できる会議用ICレコーダーも販売されています。スタイリッシュな見た目の製品も取り揃えています。

議事録作成用におすすめのICレコーダー7選

議事録の作成におすすめのICレコーダーを以下の表にまとめました。

  特徴 最長録音時間 内蔵メモリー 電源
【オリンパス】 DM-750 ・遠くの声にフォーカスする「ズームマイクモード」   ・雑音を拾わない「ローカットフィルター」   約985時間 4GB ※メモリー容量の一部を管理領域として使用しているため、実際に使用できる容量は少なくなります。 ・単4形乾電池1本 またはオリンパス製ニッケル水素充電池1本 ・USB充電も可能
【オリンパス】VP-20 ・コンパクトなスティックタイプ   ・「全指向性ステレオマイク」搭載 約2,100時間 8GB ※メモリー容量の一部を管理領域として使用しているため、実際に使用できる容量は少なくなります。 ・単4形乾電池1本(LR03)またはOMデジタルソリューションズ製ニッケル水素充電池1本(本体内充電はOMデジタルソリューションズ製BR404を使用のこと)
【ソニー】ICD-UX570F ・「おまかせボイス」機能   ・急速充電機能 159時間 4GB ・内蔵リチウムイオン充電式電池 ・USB充電も可能
【ソニー】ICD-TX660 ・薄さ約7.4mm、重さ約29gのコンパクトなボディ   ・ノイズを抑えて再生する「クリアボイス」機能  636時間 16GB 内蔵リチウムイオン充電式電池
【タスカム】VR-04 ・シーン別に選べる録音モード ・再生速度の調整やリピート機能を搭載 約2,156時間 8GB ・リチウムイオンバッテリー ・USB充電も可能
【タスカム】VR-02 ・スリムでスタイリッシュなデザイン ・操作がシンプルで簡単に録音、再生 約2,160時間 8GB リチウムイオンバッテリー
【ソースネクスト】オートメモ S ・AIに自動文字起こし機能を搭載 ・聞きたい所の検索が可能   16時間 16GB リチウムイオン電池

それぞれの製品の特徴を詳しく見ていきましょう。

1:【オリンパス】DM-750

オリンパスの「DM-750」は、環境に左右されずにクリアな録音が可能です。「ズームマイクモード」が搭載されており、離れた位置にいる人の声も的確にズームアップして録音します。また、空調やプロジェクタの音を拾わない「ローカットフィルター」で雑音の心配もありません。広い会議室や雑音が多い環境で録音するのに適しているでしょう。

2:【オリンパス】VP-20

オリンパスの「VP-20」は、コンパクトなサイズとノイズカット機能が特徴です。あらゆる方向から音を捉える「全指向性ステレオマイク」や、衣服の擦れ音をカットする「擦れ音フィルター」を搭載しています。ポケットやカバンに入れたまま、さりげなく録音したい方におすすめです。

3:【ソニー】ICD-UX570F

ソニーの「ICD-UX570F」はマイクの感度を自動で設定する「おまかせボイス」機能が便利です。音質の設定を自分で行わずに済むので、高音質で録音したいけど設定が面倒という方は検討してみるといいでしょう。

また「急速充電機能」を搭載しており、3分で1時間分の充電が可能です。利用頻度が高く、充電に時間を取れない場合にも役立ちます。

4:【ソニー】ICD-TX660

ソニーの「ICD-TX660」はジャケットの胸ポケットにも入る、スティック型のICレコーダーです。ワンプッシュで録音できるので、瞬時に録音したい場面に最適と言えるでしょう。

左右の音を分離して強調する「ステレオ強調録音機能」や、再生時に嬉しい「クリアボイス機能」も搭載されており、高音質な録音、再生が可能です。持ち運びにスペースを取りたくない、いつでも瞬時に録音したいという方におすすめです。

5:【タスカム】VR-04

タスカムの「VR-04」は、中央と左右の3ヶ所のマイクを使い分ける、シーン別の録音が特徴です。1対1の会話では中央のマイクで特定の話者の声を、複数人が会話する場面では左右のマイクで広範囲の音声を録音します。複数人での会議だけでなく、対面での会話も録音したい場合には検討してみるといいでしょう。

6:【タスカム】VR-02

タスカムの「VR-02」はコンパクトなサイズと、スタイリッシュなデザインがポイントです。操作がシンプルなので、録音再生も簡単にできます。あまり多くの機能を求めない方や、操作が簡単な製品をお探しの方におすすめです。

7:【ソースネクスト】オートメモ S

ソースネクストの「オートメモS」は、録音だけでなく、AIが会話の文字起こしを行います。テキストデータは本体でも確認できるほか、PCで共有することも可能です。会議の聞き返したい箇所を単語で検索できる機能も搭載されており、振り返りも簡単にできます。

会議全体を効率よく振り返りたい方に、おすすめのツールと言えるでしょう。

ICレコーダーで録音した音声の文字起こし方法

次にICレコーダーで録音した音声の文字起こし方法を紹介します。文字起こし機能が搭載されていないICレコーダーを使う際は、ぜひ参考にしてみてください。

Googleドキュメントを利用する

1つ目は、Googleドキュメントを利用する方法です。Googleドキュメントには、音声を文字にしてくれる音声入力機能が搭載されています。音声入力を活用すれば、ICレコーダーで録音した音声を文字起こしすることが可能です。

なお、パソコンで音声を再生しながらGoogleドキュメントを使う場合、ステレオミキサーを有効にする必要があります。Windowsのステレオミキサーの設定手順は以下の通りです。

  1. モニター右下の「音量調整」アイコンを右クリックする
  2. メニュー内の「サウンド」をクリックする
  3. 設定画面の「録音」を選択する
  4. ステレオミキサーを右クリックして「有効」を選択する

Mac OSの場合、ステレオミキサーが標準搭載されていないので、仮想オーディオデバイスや音声ミックスアプリを準備する必要があります。これらの設定の変更やアプリの準備が手間に感じる場合はスマホなど別のデバイスを用意し、片方で音声入力を開始、片方で音声データや動画を流す方法も検討しましょう。

関連記事:Googleドキュメントで文字起こしをする方法|用途別の手順と注意点を解説

文字起こしソフトやアプリを活用する

2つ目は、音声ファイルの文字起こしに対応しているソフトやアプリを使う方法です。PCやスマホにソフト・アプリをダウンロードし、端末に録音データを送って読み込むことで、文字起こしができます。ICレコーダーで録音した音声を文字起こしできるソフトやアプリは、次章で詳しく紹介します。

ICレコーダーにおすすめの文字起こしソフト・アプリ4選

ここからは、ICレコーダーで録音した音声を文字起こしできるおすすめのソフト・アプリを紹介します。それぞれの特徴をまとめたので、自分にとって使い勝手のいいものを見つけてみてください。

1:Notta

Nottaは、対面での会話やオンライン会議、音声・動画ファイルなど、さまざまな音声入力方式に対応した議事録作成ツールです。ICレコーダーで録音した音声は、Nottaのファイルインポート機能で文字起こしできます。1時間分の音声データであれば、5分前後で文字起こしが完了します。

2:Auto Memo

Auto Memoは、録音した音声ファイルを自動でテキスト化してくれるアプリです。ICレコーダーで録音した音声ファイルをブラウザからアップロードするだけで、AIが自動で文字起こししてくれます。1時間の録音なら約20分で文字起こし可能です。

3:Texter

Texterは、画像・音声・動画などの複数のメディアファイルを文字起こしできるアプリです。OpenAIが開発した最新の音声認識モデル「Whisper」により、精度の高い文字起こしが期待できます。月1,200円のプランであれば、1週間のお試し期間があります。

4:Rimo Voice

RIMO Voiceは録音した音声データの文字起こしと、録音ボタンを使ったリアルタイムの文字起こしの両方に対応したツールです。1時間の音声データなら5分前後で文字起こしが完了します。またオプションプランでは、AIが作成したテキストデータをもとに、人手による修正を依頼できます。より正確な文字起こしデータがほしい場合におすすめです。

議事録にICレコーダーを活用する際の注意点

ここまで、ICレコーダーの選び方やおすすめの製品、文字起こしする方法を解説してきました。議事録作成の助けになるICレコーダーですが、利用の際にはマナーや録音に関して注意すべき点があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

録音の許可をとる

会議でICレコーダーを使用する際は、事前に録音の許可を取りましょう。無断で録音してしまうとトラブルに発展したり、不快に思われてしまったりする可能性があります。円滑に会議を進めるためにも、事前に録音する旨を伝えるべきです。

ICレコーダーの置き場所を工夫する

ICレコーダーの置き場所には工夫が必要です。空調やPCのキーボード音が入ってしまうと聞き取りづらい音声となってしまいます。また複数人が話す会議では、それぞれの話者からの距離が均等になるように配置すると、音声の偏りを防げます。

文字起こしなら議事録作成ツールもおすすめ

会議の録音といえばICレコーダーが主流でしたが、議事録作成ツールの利用もおすすめです。議事録作成ツールは会話の録音や文字起こし、議事録の作成・共有ができるツールです。

AIGIJIROKUは、99.8%の高い音声認識精度で会議の文字起こしをします。また、音声データをAIGIJIROKUにインポートしてテキスト化することも可能です。ICレコーダーと併せて活用すれば、さらに議事録作成を効率化できます。

まとめ

会議にICレコーダーを活用すれば、振り返りが簡単にでき、議事録作成を効率化できます。さまざまな製品がありますが、今回ご紹介したポイントを意識すればご自身に合った製品を選べるはずです。

また、録音データの振り返りに議事録作成ツールを併用すると、議事録の作成もスムーズに進みます。簡単に利用できるので、併せて検討してみるといいでしょう

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