近年、ビジネスの場はグローバル化が進んでおり、海外の拠点やクライアントと英語で会議を行う機会も増えてきました。しかし、英語での会議は、普段英語で話すことがあまり無い人にとってはハードルが高いものです。初めて英語で会議を行う際は、特に緊張してしまいますし、あらかじめ準備を万全にしていきたいですよね。
この記事では、英語の会議の進め方をスムーズにするコツや、会議で使えるビジネス英会話のフレーズなどをご紹介します。これから英語で会議を行う予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
英語の会議の進め方をスムーズにするコツ
英語での会議が不慣れな人は、緊張や言葉が思い浮かばないなどといった原因から、上手く進行しづらくなってしまうものです。次のようなコツを意識しながら会議に臨むと、スムーズに進行しやすくなるでしょう。
英語に慣れていない場合はあらかじめ伝える
英語に自信がない場合は、参加者に事前にその旨を伝えておくとよいでしょう。これにより、英語のミスや文法上の誤りがあっても、他のメンバーが理解しようと心がけやすくなります。自分が英語に慣れてないと相手に伝わっていれば、会話の流れを妨げずに、円滑なコミュニケーションがとりやすくなるでしょう。
身振り手振りも加えながら話す
言葉だけでなく身振り手振りを加えると、英語に不慣れであってもコミュニケーションが取りやすくなります。身体言語は意思疎通を助け、伝えたいことを補完する役割を果たします。より明確にアイデアや意図を伝えるためにも、身振り手振りを加えながら話すとよいでしょう。
難しい言葉を使おうとしない
英語の会議で難しい言葉や表現を使おうとすると、意図が正しく伝わらず混乱を招くことがあります。簡潔で明確な言葉を使い、自分がきちんと理解できている表現で発言することが大切です。無理に高度な表現を使わなくても、理解される可能性が高まりますし、誤解を避けることができるでしょう。
自信を持って話す
英語の会議では、自信を持って話すことは重要です。自信がないと声が小さくなってしまいがちで、相手に伝えたいことが上手く伝わらなくなってしまいます。堂々とした態度で話すことで、相手はあなたの発言に注意を払いやすくなります。
また、自信を持つことで言葉選びや表現もより適切になり、円滑なコミュニケーションが期待できます。自分の意見や提案をはっきりと述べることで、会議全体の進行もスムーズになるでしょう。
聞き取れない時は聞き返す
英語の会議でのコミュニケーションを円滑にするためには、相手の発言を正確に理解することが重要です。聞き取れなかった場合は、恐れずに相手に確認することが大切です。これにより、誤解や情報の不足が起こってしまうのを未然に防げます。発言をしっかり確認してから進行することで、意見のすり合わせや意思疎通がよりスムーズになるでしょう。
伝えたい内容をまとめて配布資料を作成しておく
英語が得意ではなく、会議で伝えたい内容を十分に伝えられる自信が無ければ、事前に配布資料を作成しておくとよいでしょう。口頭でのコミュニケーションが難しい場面でも、視覚的に情報を伝えることができます。
資料を使って要点をまとめて提示することで、口頭によるコミュニケーションでの誤解を防ぎ、参加者が正確に内容を把握できるようになります。それによって会議の効率性が高まり、意見交換や議論が円滑に進むと考えられます。
会議で使える英語フレーズ:準備編
ここからは、実際に英語の会議で使える英文のフレーズをいくつかご紹介します。まずは会議の準備段階で使えるフレーズです。
会議の開催について知らせる
- The next meeting will be held in conference room 101 at 13:00 on November 30th.(次回の会議は11月30日の13:00に101会議室で開催します。)
- The next conference call is scheduled for next Monday at 10:00.(次回の電話会議は来週月曜日の10:00に予定されています。)
- The meeting agenda is as follows: ~~~~(会議のアジェンダは以下の通りです:~~~~)
- Please let me know by Wednesday whether you can attend the meeting.(会議に参加できるかどうかを水曜日までにお知らせください。)
- The meeting is scheduled to end in 2 hours.(会議は2時間で終了する予定です。)
- The scheduled finish time is 15:00.(会議の終了予定時刻は15:00です。)
- Please make sure that you are present.(必ずご出席ください。)
- Attending the meeting is voluntary.(会議への参加は任意です。)
会議で使える英語フレーズ:導入編
次に、会議を始める際の挨拶や自己紹介、開始後の導入フェーズで使えるフレーズをご紹介します。
最初の挨拶
- Attention, please.(ご注目ください。)
- Shall we start the meeting?(会議を始めてもよろしいでしょうか?)
- Let’s start the meeting.(会議を始めましょう。)
- Thank you so much for coming to this meeting today.(本日はこの会議にお集まりいただきありがとうございます。)
- Thank you for your time.(お時間をいただきありがとうございます。)
自己紹介
- Before we begin, I would like to introduce myself.(始める前に、自己紹介をしたいと思います。)
- Let’s begin by briefly introducing ourselves.(まずは簡単に自己紹介から始めましょう。)
- I’m Hanako Tanaka.(田中花子と申します。)
- Some of you may already know me, My name is Hanako Tanaka.(既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、田中花子と申します。)
- I’m in charge of this project.(私はこのプロジェクトの責任者です。)
- I’m excited to be part of this team and contribute to this project.(このチームの一員として、このプロジェクトに貢献できることを楽しみにしています。)
- I’ll be the facilitator for this meeting.(この会議の進行役を務めさせていただきます。)
- I’d like to introduce Mr. Yamada.(それでは、山田さんをご紹介します。)
- Mr. Yamada, would you like to introduce yourself, please?(山田さん、自己紹介をしていただけますか?)
議題や目的の説明
- Let’s get down to business.(そろそろ本題に入りましょう。)
- We’re here today to discuss ~.(今日は~について話し合います。)
- Let’s move from first item ~.(最初のトピックである~~から始めましょう。)
- What we’d like to talk about today is ~.(今日話し合いたいことは~についてです。)
- The purpose of this meeting is to discuss ~.(この会議の目的は~について話し合うことです。)
- The goal of this meeting is to reach a decision on ~.(この会議の目標は~についての決定を出すことです。)
- Let me explain the project outline.(プロジェクトの概要について説明します。)
会議で使える英語フレーズ:司会進行編
次に、会議の司会進行をする上で使える英文フレーズをご紹介します。
次の議題に移る
- Let’s move on to the next topic.(次の話題に移りましょう。)
- Next, Mr. Yamada will explain the improvement measures.(次に、山田さんから改善策についての説明があります。)
- Let’s shift our focus to ~.(焦点を~に移しましょう。)
- Let’s explore another aspect, which is ~.(~という別の側面について探ってみましょう。)
理解度を確認する
- Let’s sort out the situation.(状況を整理しましょう。)
- Are there any questions so far?(ここまででご質問はありますか?)
- Does everyone follow me so far?(みなさん、ここまでの説明はご理解いただけていますか?)
- If you have any questions, please feel free to ask.(分からないところがあれば、気軽に聞いてください。)
話題の軌道修正
- We’ve gotten off topic, so let’s get back to the main topic.(話が逸れてしまいましたので、本題に戻ります。)
- Let’s go back to what we were talking about earlier.(先ほどの話に戻りましょう。)
- I’m afraid that’s not today’s topic. Let’s talk about that another time.(申し訳ありませんが、それは今日の議題ではありません。またの機会に話し合いましょう。)
- This is an interesting discussion, but off topic.(興味深い議論ですが、本題から外れています。)
会議で使える英語フレーズ:ディスカッション編
次に、英語の会議でディスカッションを行う際に使える英文フレーズをご紹介します。
意見を述べる
- Excuse me. May I just say my opinion?(すみません。私の意見を述べてもよろしいでしょうか?)
- I agree/disagree with that opinion.(私はその意見に賛成/反対です。)
- I partially disagree with your opinion, because ~.(私はあなたの意見には部分的に反対です。なぜなら~だからです。)
- I wouldn’t think so.(私はそうは思いません。)
- In my opinion, ~.(私の意見は~です。)
- I believe that ~.(私は~だと思います。)
- In my experience ~.(私の経験から言えば~です。)
- I think there is a possibility of ~.(~という可能性もあると思います。)
- It might be the case that ~.(~ということもあるかもしれません。)
意見を求める
- What do you think about ~?(~についてどう思いますか?)
- How do you feel about ~?(~についてどう感じますか?)
- May I ask your opinion?(あなたの意見を聞かせていただけますか?)
- Which one do you think is better?(どちらが良いと思いますか?)
相手に質問する
- May I ask you a question?(ひとつ質問してもよろしいでしょうか?)
- Could you please tell me more details?(もう少し詳しく教えていただけますか?)
- What’s your perspective on this matter?(この件についてはどうお考えですか?)
- Could you give me an example?(例を挙げていただけますか?)
相手の意見について確認する
- I’m not sure I understand. Do you mean ~?(上手く理解できていない気がするのですが、~という意味でしょうか?)
- Does that mean that opinion is ~?(その意見は~ということでしょうか?)
聞き返す
- I beg your pardon?(もう一度よろしいでしょうか?)
- Sorry, I couldn’t catch you.(すみません、聞き取れませんでした。)
- Could you please explain it again?(もう一度説明していただけますか?)
考えているとき
- Well …(ええと…)
- That’s a good question.(それは良い質問ですね。)
- Let me gather my thoughts.(考えをまとめさせてください。)
- Thank you for your nice suggestion.(素敵なご提案をありがとうございます。)
- Sorry, it’s rather difficult to say at present.(申し訳ありませんが、今すぐにはお答えできません。)
会議で使える英語フレーズ:クロージング編
次に、会議のクロージング(締め)のタイミングや次回の案内で使える英文フレーズをご紹介します。
締めの挨拶
- Well, it’s about time.(さて、そろそろお時間です。)
- Let’s take a vote on it.(それについて多数決をとりましょう。)
- To summarize this meeting, it was decided that ~.(この会議を要約すると、~ということが決定しました。)
- Let’s discuss what we couldn’t discuss today at the next meeting.(今日話しきれなかったことは次回の会議で話し合いましょう。)
- I think that will be all for today.(本日の会議は以上です。)
- Thank you very much for your cooperation.(ご協力いただきありがとうございました。)
リマインドする
- Let’s set a date and time for the next meeting.(次回の会議の日時を設定しましょう。)
- Our next meeting is scheduled for December 10th at 13:00.(次回は12月10日の13:00から開催予定です。)
- We will send out an agenda for the next meeting soon.(次回の議題は近いうちに送ります。)
- Could you please finish the task before the next meeting?(次回の会議までにそのタスクを終わらせていただけますか?)
英語の会議やビジネスシーンによく出てくる略語
英語には略語がたくさんあります。ここでは、英語の会議やビジネスシーンでよく使われる略語をご紹介しますので、ぜひ覚えておいてください。
- TBC:to be confirmedの略。「確認中」という意味で使われる。
- TBD:to be determinedの略。「今後決定予定」「未定」という意味で使われる。
- TBA:to be announcedの略。「今後発表予定」という意味で使われる。
- TBS:to be scheduledの略。「調整中」という意味で使われる。
- ASAP:as soon as possibleの略。「できるだけ早く」という意味で使われる。
- BTW:by the wayの略。「ところで」という意味で使われる。
- FTF:face to faceの略。「直接会って」という意味で使われる。
- FYI:for your informationの略。「ご参考までに」という意味で使われる。
- IMO:in my opinionの略。「私の意見は」という意味で使われる。
- NRN:no reply necessaryの略。「返信不要」という意味で使われる。
- RSVP:répondez s’il vous plaît(フランス語)の略。「お返事お願いします」という意味で、英文メールや招待状の中で使われる。
まとめ
海外の相手と行う英語の会議では、日本語での会議とは少し違ったポイントに気を付けることで、スムーズに進行できるようになります。伝えたいことを上手く伝えられるよう、この記事でご紹介した英文フレーズや英語の会議をスムーズに進めるコツを参考にして、英語の会議に臨んでください。
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AI GIJIROKU ブログ編集部です。議事録や、会議、音声を中心に生産性を向上するためのブログを執筆しています。